「管理職1070人の意識調査」管理職の悩み1位は「部下の成長」
累計1,3000社、260万人以上に人材育成サービスを提供する株式会社ラーニングエージェンシー(本社:東京都千代田区、代表:眞鍋大輔)は、2019年12月〜2020年3月の期間、管理職1070人を対象に実施した「管理職の意識調査」の結果と考察を公開した。
管理職の悩み1位は「部下の育成」
「管理職としてどのようなお悩みをお持ちですか」と質問したところ、最も多かったのは「部下の育成」で50.5%、次いで「チーム・部門の運営」が24.9%、「時間の不足」が21.7%、「部門の成果達成」が21.4%、「部下とのコミュニケーション」が19.6%、「人事評価・フィードバック」が18.6%、「会社の業績/将来」が18.1%、「自身の専門的能力の向上」が18.0%、「部門目標・個人目標の設定」が16.4%、「自分の将来」が15.4%、「上司とのコミュニケーション」が13.7%、「自身のストレスマネジメント」が12.7%と続いた。
今回、1位であった「部下の育成」は2014年に実施したアンケート調査でも管理職の悩み1位であった。時代が変化しても、管理職を悩ませている最大の課題であることがわかった。また、5年前の調査では、「部下の育成」に悩んでいる管理職は約40%だったが今年は10%も増加している。
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「部下が成長している」と感じる管理職は減少傾向
「部下の成長度合いとしてあなたの考えに近いものはどれですか」と質問したところ、最も多かったのは「成長している」で57.8%、次いで「あまり成長していない」が27.9%、「わからない」が8.2%、「成長していない」が3.1%、「非常に成長している」が3.0%と続いた。
「成長している」という回答が最も多かったものの、5年前の調査では69.6%であったことから10%以上減少していることがわかる。また、今回は27.9%であった「あまり成長していない」は、5年前は8.8%だったことから、約3倍という結果になり、部下の成長を実感している管理職の割合は減少傾向にあることがわかった。
「部下の成長」と「コミュニケーションの時間」は関係あり!?
「仕事の報告以外で、部下とのコミュニケーション時間は月間でどのくらいですか」と質問したところ、「〜1時間程度」が24.4%、「2〜5時間程度」が41.3%、「6〜10時間程度」が16.1%、「11〜15時間程度」が9.9%、「16〜20時間程度」が4.3%、「21時間〜」が3.9%という結果になった。
また、部下の成長度合い別にコミュニケーション時間を見ると、「部下が非常に成長している」と回答した管理職は、部下とのコミュニケーション時間が「6時間以上」の割合が45.8%と最も多い結果となった。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で、急速に普及したテレワークでの「コミュニケーション不足」を課題と感じている企業が増加している。環境の変化が激しい今だからこそ、会社のためにも管理職は部下とのコミュニケーションの在り方を見直し、部下の成長を促進することが必要である。