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「新型コロナによる在日外国人への影響に関する調査」66.3%の人が仕事・給与が減少

2020.08.24

 外国人人材の就職・教育領域の事業を国内外で展開する株式会社JELLYFISH(本社:東京都品川区)は、運営する外国人向け転職・求人サイト「Mixess」を活用し、7月時点の在日外国人を対象とした新型コロナウイルスによる生活への影響についてのWEBアンケートを2020年7月10日〜20日に実施した。

現在不安に感じることは「入国・出国制限」

現在不安に感じることは「入国・出国制限」

 「現在の不安は何ですか」と質問したところ、最も多かったのは「入国・出国制限」で57.8%、次いで「今後の休業・解雇」が54.8%、「withコロナの生活調整」が47.8%、「将来の生活」が42.1%、「ビザ・在留資格」、「仕事の環境」が13.7%と続いた。

 4月に実施した「不安」に対する質問では「仕事」は1位、「入国制限」は6位であった。コロナ禍における数ヶ月で在日外国人の気持ちにも変化が生まれていることがわかった。また、サービス関係の仕事をしている回答者が多いこともあり「今後の休業・解雇」に不安を感じる人が多い結果となった。

66.3%が「仕事・給与が減った」と回答

66.3%が「仕事・給与が減った」と回答

 「あなたの仕事に新型コロナウイルスの悪影響が出ていますか」と質問したところ最も多かったのは「仕事・給与が減った」で66.3%、次いで「休業になった」が44.1%、「まだ悪影響はない」が23.7%、「その他」が7.8%、「解雇された」が6.3%、「会社が倒産・閉鎖になった」が2.6%と続いた。

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貯金を切り崩しながら生活する人も

貯金を切り崩しながら生活する人も

 新型コロナウイルスの影響により、仕事が休業、解雇、会社が倒産・閉鎖した人に「どのように現在生活を維持していますか」と質問したところ、最も多かったのは「貯金」で40.9%、次いで「給付金・補助金」が39.7%、「副業」が9.8%、「転職」が6.2%、「母国からの支援」が3.4%と続いた。

帰国希望者は半数以上

帰国希望者は半数以上

 「日本および母国の出入国制限解除後の計画について教えてください」と質問したところ、4%が「入・出国制限が解除されたら帰国する予定」、51%が「入・出国制限が解除されたので帰国する予定」、23%が「入・出国制限が解除されたが日本に残る予定」、22%が「特に計画していない」と回答した。

情報収集は「海外メディア」

情報収集は「海外メディア」

 「新型コロナウイルス関係についての情報は主にどこから入手していますか」と質問したところ、最も多かったのは「海外メディア情報」で67%、次いで「日本メディア情報」が25%、「日本国内も母国のコミュニティー」が5%、「政府から出している情報」が3%と続いた。

緊急事態宣言中「買い物に行く回数を減らした」

緊急事態宣言中「買い物に行く回数を減らした」

 「緊急事態宣言中に政府から要請されていたことで実施した行動はありましたか」と質問したところ、最も多かったのは「買い物に行く回数を減らした」で30%、次いで「旅行を取りやめた」が26%、「外食する機会を減らした」が18%、「公共交通機関を使用しなかった」が16%、「リモートワークをしていた」が10%と続いた。

Withコロナ時代「旅行の計画を立てずにいる」人が27%

Withコロナ時代「旅行の計画を立てずにいる」人が27%

 「緊急事態宣言が解除されたのちwithコロナの生活においても継続して行っている行動をお答えください」と質問したところ、最も多かったのは「旅行の計画を立てずにいる」で27%、次いで「公共交通期間を使用しない」が25%、「外食する機会を減らした」が20%、「買い物に行く回数を減らしている」が19%、「リモートワークを継続している」が8%、「緊急事態宣言が解除されたため、継続していることがない」が2%と続いた。

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55%が「感染者接触アプリ」をダウンロード済み

55%が「感染者接触アプリ」をダウンロード済み

 「感染者接触アプリはすでにダウンロードしましたか」と質問したところ、55%が「ダウンロードしている」、34%が「アプリの存在を知らない」、11%が「ダウンロードをする予定はない」と回答した。

在日外国人の79%が「頼れる人がいる」と回答

在日外国人の79%が「頼れる人がいる」と回答

 「緊急事態の際に日本に頼れる人、相談できる場所はありますか」と質問したところ18%が「頼れる人もいるし、相談できる場所もある」、52%が「頼れる人はいるが、相談できる場所はない」、9%が「頼れる人はいないが、相談できる場所がある」、21%が「頼れる人もいなく、相談できる場所もない」と回答した。

 「頼れる人」の多くは友人や家族、上司であった。また「相談できる場所」は大使館、外国人相談口という結果になった。

日本政府のコロナ対策に満足している人は42%

日本政府のコロナ対策に満足している人は42%

 「新型コロナウイルスを封じ込むためにロックダウン政策を取る国もありますが、日本政府はロックダウンせずに、密集・密接・密閉という3蜜を守る行動、外出自粛などを要請しました。この対応をどう思いますか」と質問したところ、14%が「大変良い」、28%が「良い」、44%が「普通」、11%が「悪い」、3%が「大変悪い」と回答した。

 「大変良い」と回答した人からは「日本の規律は素晴らしいということもあり、他の国よりもルールを順守しているので成功したと思う」、「日本人は非常に規律があり、社会的距離やマスクを着用するなどのルールを守っている」という声が挙げられた。

 一方で、「大変悪い」と回答した人からは「距離を保つようにと言われているが出勤時の電車はいつも通りの満員で全く防げていないと思う」との声が挙げられた。

まとめ

 日本での新型コロナウイルス初感染から半年以上が経過した現在も収束の兆しが見えないでいる。多くの人が今後に不安を感じる中、それは在日外国人も同じである。帰国なども躊躇されるいま、相談できる場所、頼れる場所として企業が果たせる役目もあるのではないだろうか。

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