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見えた中小経営者の課題 月次経費を完全に把握しているのはわずか30%

2022.05.18

経営者の資金調達支援事業を行う認定支援機関の株式会社SoLabo(ソラボ)は、長引くコロナ禍において、今後の中小企業経営を支援することを目的として「経営者の業務負荷軽減に関するアンケート調査」を実施した。

調査概要

調査期間:2022年3月30日~4月22日
調査方法:WEB調査
調査対象:全国の中小企業経営者、個人事業主等
回答者数:104社

ソラボは、中小企業の経営実態を把握しコロナ禍での支援策の拡充をはかるため、全国の中小企業経営者および個人事業主を対象に、アンケート調査を実施した。

今回調査回答があった内で、従業員が5名以下と答えた割合が約80%となり、多くの事業者は一人社長または従業員が数名の小規模事業の経営者という統計になった。また、その中で「経理・財務などの管理部が無い」と答えた割合が75%と多くを占め、経営者自らが資金管理などを行っている実態も分かった。

調査の中で見えた傾向として、各社において売上や入金などの「入ってくるもの」の管理については、大半が入金や売り上げの管理などしっかりと実施していると答えたものの、一方で「出ていくもの」であり資金繰り上で重要なファクターとなる「月次経費」の把握については、「完全に出来ている」と答えたのは僅か30%にとどまり、「何となくわかっている」と答えた割合が60%近くとなった。

手間・負担のかかる業務について

ソラボでは認定支援機関として、経営者に向けて融資、補助金、経営改善の支援サービスを提供する中で、経営者自身が収支管理を苦手とするケースを多く見てきたが、今回の調査では実際に収入面と支出面に対する意識の差が数字として表れた結果となった。

また、各業務の内、手間・負担のかかる業務については、図表で示す通り「月次経費の把握」が全体の1位となり、抵抗感を感じている状況も見受けられた。

SoLabo 会社概要

本店:東京都千代田区外神田1-18-19 新秋葉原ビル7階
店舗:神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目5−3 神奈川大学みなとみらいキャンパス1階
代表者:代表取締役社長 田原 広一
資本金:4,334万円
設立年月日:2015年12月11日
事業内容:経営者の資金調達支援サービス、WEBマーケティング支援事業、コワーキングスペース・シェアオフィス運営

まとめ

今回の調査によって、中小企業の経営者で月次経費を完全に把握しているのはわずか30%ということが明らかになった。実態の把握は企業を経営していく上で重要である。支援機関やツールを活用し、月次経費の把握にかかる負担を減らしてみてはいかがだろうか。