中小企業、システム導入の失敗5割超「IT人材不足」課題 btobee調査
株式会社btobee(所在地:東京都調布市、代表:中村研士郎)は、ITシステムの導入に関与する全国の中小企業の経営者・役員300名を対象に「中小企業のDX調査」を実施。その結果、システム導入企業の53.2%が導入時の失敗やトラブルを経験しており、背景にはIT人材不足や社内での目的共有不足といった組織的な課題があることが明らかになった。
調査概要
調査機関:株式会社btobee調査
調査方法 :インターネット調査(アイブリッジ株式会社「Freeasy」)
対象エリア:日本全国
調査期間 :
【事前調査】2026年6月26日~6月28日
【本調査】2026年7月4日
対象者および有効回答数:
【事前調査】全国の経営者・役員 3000名(うち中小企業 2,545名)
【本調査】上記の中小企業の経営者・役員のうち、ITシステムの導入等に関与する立場にある人 300名
出典元:【中小企業のDX調査】5割超が経験するシステム導入の「失敗」、想定外のトラブルを引き起こす本当の原因とは?(株式会社btobee)
※本リリースでは、従業員300人以下の企業のことを「中小企業」と表現
※本リリースの調査結果・グラフにおける割合は、小数点第2位を四捨五入した値を表示しているため、合計が100%にならない場合がある
ITシステム導入企業の半数超がトラブルを経験
本調査によると、中小企業の47.0%が何らかのITシステムを導入していた。SaaSの活用から独自システムの構築まで、導入状況はさまざま。SaaS利用企業では年間コストが50万円未満が51.0%だった。
一方、独自システムを開発している企業では48.8%が年間300万円以上を投資していた。
しかし、システム導入企業の53.2%は導入時の失敗やトラブルを経験している、と回答。「開発・導入を進める中で後出しのコストを提示され、当初予算を超過した(40.0%)」が最多だった。次いで「品質・機能が想定を満たさなかった(34.7%)」「開発スケジュールが大幅に遅延した(33.3%)」が続いた。
「IT人材不足」「目的共有不足」が失敗の要因
失敗の根本原因は「自社にITの専門知識を持つ人材が不足していた(33.3%)」が最多だった。次いで「経営陣と現場でシステム導入の目的が共有されていなかった(29.3%)」「プロジェクトを統括・進行管理する人材が不在だった(24.0%)」と続いた。
また、今後DX推進で外部パートナーを選ぶ際に重視するポイントとしては「予算内に収まる適正なコスト(33.0%)」が最多に。「自社業務への理解」や「導入後の定着支援」を重視する回答も目立った。
まとめ
中小企業ではDXの推進が着実に進む一方、システムを導入するだけでは成果につながらず、導入プロジェクトそのものの進め方が成否を左右することが今回の調査で可視化された。
予算超過や要件の認識違いはベンダー側だけでなく、社内での意思決定や体制整備にも要因がある可能性もある。
企業としてはシステム選定の際には現場との目的共有や要件整理、プロジェクト管理まで含めた体制づくりを担う役割が重要になっている、といえるだろう。IT人材が不足する企業では、導入支援だけでなく運用定着まで見据えた伴走型の外部パートナーを活用することも有効な選択肢となる。投資を最大限に生かすためにも、自社に必要な体制や役割分担を整理してから、DXを進めていきたい。












