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【がんと仕事に関する意識調査結果】一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所

2022.08.08

一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所(本社:東京都港区、代表理事:守屋智敬)と、法政大学 キャリアデザイン学部 教授 松浦民恵が共同研究として実施した「がんと仕事に関する意識調査」には、3,166名(がん経験者:1,055名/がん経験者以外:2,111名)の声が寄せられた。

調査の概要

◆調査目的:
「がんと仕事」に関するがん経験者と周囲の人々の意識や行動、がんになっても働き続ける上での課題や示唆を明らかにすること。
◆実施主体:
アンコンシャスバイアス研究所と、法政大学 教授 松浦民恵が共同研究として実施。なお、本調査は、法政大学大学院キャリアデザイン学研究科・研究倫理審査委員会で承認を得たうえで実施。
◆調査期間:
2022年1月20日(木)~2月19日(土)
◆調査対象:
・がん経験者に対する調査:2020年以前にがんと診断され、かつ診断時に働いていた方(有効回答数 1,055件)
・がん経験以外に対する調査:がんと診断されたことのない方(有効回答数 2,111件)
◆調査方法:
がん経験者とがん経験者以外を対象とするインターネットによるアンケート調査

※調査協力32団体(企業、NPO法人、がん患者支援団体、患者会)及び実施主体のネットワークを通じたスノーボールサンプリング方式で回答を収集していることから、回答サンプルが母集団を代表しているとはいえない。回答者の居住地域は一都三県が多く、がん経験者については「女性が多い」、「50代が多い」、「がんの種類は乳がんが多い」といったサンプル特性がある。また、「医療従事者」と推測されるサンプルも一部含まれる。示唆に富んだ調査結果ではあるが、だからこそこの点にもご留意いただいた上で調査結果をご高覧いただきたい。

調査結果のポイント

(1)がん経験者の6割が「これまでどおり」働き、3割が働き方を変更
(2)当初6割あった「罹患前のように働けなくなるかもしれない」は、時間経過とともに2割に減少
(3)がんと診断を受けた部下を持つ上司の6割は、「治療と仕事の両立に対するイメージ」がポジティブに変化
(4)仕事をこれまでどおり続けたいがん経験者の意向と、周囲の考えには大きな乖離がある
(5)「がんになっても、治療と仕事を両立したほうが良い」という意見は、がん経験者では6割、周囲では4割
(6)がんと診断されたことを報告する上での懸念や心配の1位は、「かわいそう、気の毒だと同情される」
(7)がん経験者は、上司が理解・支援してくれた場合には6割が「これまでどおり働いた」、してくれなかった場合には3割が「働くことをやめた」
(8)がん経験者は、受けた対応すべてがうれしいわけではない
報告書のダウンロードはこちら

出典:アンコンシャスバイアス研究所/松浦民恵「がんと仕事に関する意識調査」(2022年)

まとめ

「がんと仕事」に関するがん経験者と周囲の人の意識や行動、がんになっても働き続ける上での課題や示唆を明らかにすべく実施された本調査。参考にしてみては?