博報堂キャリジョ研 「結婚・育児における働き方意識調査」
株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)の社内プロジェクトで働く女性の研究をする「博報堂キャリジョ研」は、20〜50代の働く男女を対象とし、結婚・育児における働き方に関する意識調査を実施した。
調査結果のポイント
1.結婚後の働き方の意向は、「今と同じペースで働きたい」男性が65.6%に対して、女性は55.6%と10ptの差が開いた。一方、20代は男女ともに「今と同じペースで働きたい」が平均より上回り、結婚はキャリアに影響しないと考える傾向が見られた。
2.子どもが生まれた後の働き方の意向は、「今と同じペースで働きたい」男性54.3%に対し、女性は24.7%と2倍以上の差が開き、結婚後の働き方よりも大きなギャップが見られた。一方で、20代女性は57.9%、20代男性は39.0%が「今よりも緩いペースで働きたい」と回答。仕事のペースを落とし、「夫婦一緒に子どもを育てたい」意識が見られた。
3.仕事に対する意識は、「出産育児関連の制度が整っている会社で働きたい」女性50.5%に対して男性36.1%。一方、20代女性70.7%、20代男性49.6%と、若い年代では男女とも出産育児関連の環境が整った職場を希望する傾向が見られた。
4.結婚観・子育て観は、「結婚後、共働きでも家計を支える主体は男性のほうが良いと思う」は男女ともに1割程度で、男女共に家計を支えていく意識がうかがえた。また「家事や育児が分担できる相手と結婚したい」との回答は女性が男性を20pt以上上回り、特に20代女性では4割にのぼった。女性の、家庭内役割に対するフラットな意識がうかがえた。
調査概要
調査名称:結婚・育児における働き方意識調査
調査時期: 2022年10月14日~2022年10月21日
調査方法:インターネット調査(全国)
調査対象者: 20~50代の働く男女2000人(男性400名、女性1600名)
※総合・専門・一般や派遣・パートアルバイトなどは問わない、個人年収200万円以上、未既婚は問わない、子供の有無は問わない
※女性は2020年国勢調査20-59才女性・就労人口構成比に準じて割付
男性は各年代セル均等に割り付け・回収後、集計時に就労人口構成比に準じたウェイトバックを実施して分析
調査主体:博報堂キャリジョ研
調査委託先:マクロミル社のモニターを利用
※アンケート画面はエム・アール・エス広告調査株式会社が作成
まとめ
20代の若年男性の出産・育児への積極的な参加姿勢、職場の制度に対する意向や、ジェンダーに関わらず家事や子育てなどと仕事のワークライフバランスを求める傾向が見られた。また、家事育児へのフラットな分担意識が女性を中心に高まっている様子もうかがえた。参考にしていただきたい。