あいまいになりやすい部長層クラスの役割・スキルを向上させる研修プログラムリリース

人材育成データ・機械学習技術等を活用した、社会人向け教育サービスの提供を行うアルー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:落合文四郎)が、部長や選抜課長層を対象とした研修プログラム「アクションラーニング」「パーソナルコーチング」をリリースした。
相対的に低下する部長の位置づけ…経営幹部候補となり得る研修とは
アルーによれば、部長層の現状は、部長層以上の階層化の進行により、部長の位置づけが相対的に低下。そもそも部長クラスの役割定義が会社にない、あるいは形骸化していることが多いという問題が起きているという。また、ビジネス環境の変化や働き方改革の中で、課長のフォロー的な仕事をしなければ回らない場合があるため、忙しく短期的な成果に満足してしまっているケースも見受けられる。
同社ではこうした問題を解決するためには、経営幹部候補としての経営層レベルの視座・視野・視点を獲得し、経営課題に関連する課題を発見し、解決する計画力・実行力を向上させる必要があると考えた。
そこで今回、経営課題の解決に向けた「アクションラーニング」を開発したという。
自己変革のための「パーソナルコーチング」
一方、「パーソナルコーチング」は、自身の想いを発信し、熱量を持って事業推進・組織運営を行う主体性を持ち、時代の変化に適応しながら、自己変容する力の獲得(アンラーニング)のために開発された、自己変革のための研修プログラムだ。
同社によれば、日本企業では、円滑な人間関係を構築し、指示された内容で失敗しなかった経験が重視されて昇格することが多く、その経験から、部長層以上になると現状維持バイアスに陥り変化を嫌がる傾向が見られる。また、部長層まで昇格し、将来を期待された人材は、会社のミッション・ビジョンを理解・共感はしているものの、自分のミッションまでは考えていないことがあるという。
「パーソナルコーチング」はこうした問題を解決する力を身に付けるための研修となるという。
育成効果
経営課題の解決に向けた「アクションラーニング」
■ 1~2段階上の役職の立場から物事を捉えることができている
■ 少なくとも3年以上先の時間軸を持ち、自部署以外の部署や異業種という空間軸への意識を持っている
■ 対立する概念を統合する視点や、物事の構造を捉える視点を持つことができている
■ 全社全体の将来のビジョンにつながる課題を自ら考えることや、新しい価値の創造を含めた戦略提案ができている
自己変革のための「パーソナルコーチング」
■ 今後期待される1~2段階高い視座からのリーダー像と自分自身がなりたいリーダー像がインクルージョン(内包)した『なりたいリーダー像』が明確になっている
■ パーソナルミッションにもとづく『なりたいリーダー像』を創造することに今までより高いモチベーションでインサイドアウトによる自己変革を促進させることができている
■ 技術的課題では克服できない適応課題を発見・克服することにより、リーダーとしての自己変革に向けて進むことができている
※詳細
まとめ
一般社員層から課長クラス(ミドルマネジャー)に昇格するときに比べて、課長クラスから部長クラスへの昇格の際には、役割転換やマネジメントスキルに関し、教育が不十分という説もある。しかし課長クラスと部長クラスでは求められる役割もスキルも異なる。部長クラス以上はどういった役割を果たしていくものなのか、どういったスキルを持てばいいのか、考える必要がありそうだ。