日総工産と三菱総合研究所、半導体製造人材の育成・供給を共同で推進

日総工産株式会社(代表取締役社長:清水竜一、以下「日総工産」)と株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下「MRI」)は、職業情報データベース(DB)を搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEs(ジョブマインズ)™」を活用し、半導体製造分野をはじめとしたエンジニア人材の育成・供給を共同で推進すると発表した。
背景と経緯
次世代産業に欠かせない半導体は世界的な大競争時代に突入し、日本でも半導体産業の復活に向けた官民の取り組みが活発化している。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県進出など、半導体関連産業の集積が期待される中、足元の生産量増大に迅速に対応できる製造技術者などの「現場人材」の確保が急務となっている。
この課題解決に向け、日総工産の製造派遣の経験とMRIが提供する人材マッチングサービス「JOBMINEs(ジョブマインズ)™」を活用し、両社では半導体製造職務の可視化と、これに基づくリスキリング(知識や技能の学びなおし)や人材マッチング手法の実証を進めてきた。
共同推進の内容
① 「JOBMINEs(ジョブマインズ)™」による人材の可視化
MRIは日総工産に対し、半導体製造の職務を搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEs(ジョブマインズ)™」を提供。本サービスにより、半導体製造職務に照らしたエンジニアの経験の可視化、類似性の高い業務経験者の発掘、職務レベルでのエンジニアと求人の合致度の算出、教育研修で補うべき経験の抽出などを行い、人材ミスマッチの解消を目指す。
② 半導体製造人材の育成
日総工産は、半導体製造に求められる職務に照らしてエンジニアの経験を診断し、診断結果を踏まえた教育研修やカウンセリングを推進する。これらを「日総テクニカルセンター熊本」(熊本県菊池郡大津町に、2023年4月開設)を含む全国の研修拠点で実施する。
③ 半導体製造人材の供給
日総工産のエンジニアの経験を職務レベルで可視化し、各地の半導体製造現場の求人要件と照合し、企業に最適な人材を供給。半導体製造職種の経験がないエンジニアからも、類似性の高い業務経験を発見し、不足経験を教育研修で補うことで、人材の安定供給を目指す。
まとめ
半導体産業の復活に向けた取り組みが活発化する中、現場人材の確保は多くの企業の課題となっていることだろう。両社の取り組みも参考にしていただきたい。