「若手のうちから経験を積みたい」4割が20代の管理職登用に積極的か
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、20代の仕事観や働く意識をひも解くアンケート調査を実施。「管理職登用」に関する今回の調査(以下、同調査)では、4割超が20代を積極的に管理職に登用する企業に対し、志望度が上がると回答したという。
20代の管理職登用、約4割が「志望度があがる」一方で登用実績はあまり重視しない傾向
株式会社学情は、20代社会人260名を対象に「若手の管理職登用」についてアンケート調査を実施した。同調査によると、20代を積極的に登用する企業は「志望度が上がる」と回答した人は全体の42%。「管理職に挑戦したい人に、挑戦の機会があるのは良いことだと思う」「若手のうちから経験を積みたい」といった声が寄せられたという。また若手社員の管理職登用実績は重視するかについては、「重視する(32.7%)」とする一方で「重視しない(33.9%)」とほぼ変わらない結果となった。
「経験、能力不足」管理職の現状と課題
労働政策研究・研修機構のデータによると、管理職の平均年齢は男女とも、課長が47歳、部長が49~52歳。20代の管理職割合は全体の1%にも満たないのが現状だ(※1)。
一般職員が管理職に求めることとしては、「適切な業務分担など、チームワークの実現(55.3%)」「組織運営の方向性の指示(53.5%)」が上位にあがっている。
また、内閣官房内閣人事局のデータによると管理職は「仕事量や人手不足」「働き方」「組織力の発揮」の順で課題を感じているようだ。一般職からは管理職の経験、能力不足を指摘する割合が最も多く、厳しい目が向けられている(※2)。
※1 出典元:序章 調査研究の趣旨・概要
※2 出典元:管理職のマネジメント能力に関するアンケート調査結果概要(最終報告)
調査概要
・調査期間:2023年6月20日~2023年6月28日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:20代社会人
(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
・有効回答数:260名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある。
まとめ
管理職として、気軽に意見を述べる場作りや組織目標を各人に認識させどのような貢献や動きができるかを伝えたりと工夫しながら組織づくりを行っているという(内閣官房内閣人事局の資料より)。現状の管理職のあり方を把握し、20代の管理職登用について考えるきっかけとなるだろう。