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内定者研修成功のポイントは? 内定者と企業に聞いた調査結果

2023.09.20
オフィスのミカタ編集部

株式会社ライトワークス(本社:東京都千代田区、代表取締役:江口夏郎)が、内定者研修に関する調査を実施。その結果を発表した。

「内定者研修があって良かった」は70.4%

学習管理システム(LMS: Learning Management System)「CAREERSHIP(キャリアシップ)」およびeラーニング教材を開発、提供する株式会社ライトワークス(以下:ライトワークス、同社)が、近年多くの企業で入社前に実施されている内定者研修に関する調査を実施。企業側と近年内定者の立場を経験した社会人を対象に聞いた調査結果から、編集部として特に興味深かった項目を、双方の回答を並べて紹介したい。

【調査の概要】
■近年の内定者への調査
・調査対象:大学・短大・大学院を卒業し、民間企業・公的機関へ就職した本年23歳~27歳の男女
・調査期間:2023年8月15日~8月16日
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:442件(男性:221件、女性:221件)
・実施機関:株式会社ライトワークス
・設問数:10問

■ 企業への調査
・調査対象:同社メールマガジン登録者および現在「人事・採用・人材開発」職種として勤める男女
・調査期間:2023年8月31日~9月4日
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:172件
・実施機関:株式会社ライトワークス
・設問数:10問

「あって良かった」理由のトップは「入社後の仕事についてイメージできた」

「あって良かった」理由のトップは「入社後の仕事についてイメージできた」
内定者研修ではどのようなことが学べると良いと思うか(複数回答)

まず、内定者研修を経験した回答者のうち、「内定者研修があって良かった」と回答したのは70.4%。「あって良かった」理由としては、「入社後の仕事についてイメージできたから(56.5%)」がもっとも多く、「内定者同士や先輩社員とコミュニケーションをとれたから(53.6%)」「社会人として必要な知識やマナーが身についたから(42.0%)」が続いた(複数回答)。

また、内定者研修が実施されなかった回答者のうち42.2%が「内定者研修を実施してほしかった」と答えており、「実施しなくてよかった(19.2%)」という意見を大きく上回った。
同じく「内定者研修ではどのようなことが学べると良いと思うか」の質問に対しては、「社会人へのマインドセット(40.5%)」「入社予定の企業・業務に関する知識(39.8%)」「ビジネスマナーやパソコンスキル(34.8%)」が上位となった(複数回答)。

一方、企業への調査では、内定者研修を実施している企業が75.0%と大多数。「内定者研修を実施する目的」として、もっとも多かったのが「内定者の不安解消やエンゲージメント向上(34.1%)」。次いで「必要な知識・スキルの習得による早期戦力化(29.5%)」「内定辞退の防止(28.7%)」という結果に(複数回答)。
同じく「内定者研修における課題」をたずねると、「人的リソースが足りない」が44.2%でもっとも多く、「研修が形骸化してしまっている(38.0%)」「実施による効果が可視化できない(31.8%)」という回答が続いた(複数回答)。

内定者研修を実施する目的(複数回答)

まとめ

ライトワークスのリリースでは、内定者には、会社や仕事について「知りたい」、入社に向けて「自信を持ちたい」、内定者や先輩社員と「つながりたい」という3つの欲求があり、それらを満たす方法として内定者研修は有効な手段だと考えられる、とまとめられている。調査結果に表れた企業側の目的と、内定者の欲求をともに満たすことが、内定者研修成功のポイントだと言えそうだ。