アフターコロナのオフィスに求められる要素とは|社員のエンゲージメントを高めるための一番の近道は「雑談」?

プラス株式会社ファニチャーカンパニー(東京都渋谷区)は、オフィス回帰が進む中、独自に実施した最新調査『働き方に関するWEB調査2023年』の結果から、コロナ禍が呼び起こした代表的な課題のひとつである“コミュニケーション不足”に着目し、今オフィスに求められる要素を徹底解剖した。
アフターコロナ、オフィスに求められるのは?

企業がオフィスをもつことのメリット・効果を聞いたところ、「人と対面で話すことで生まれる議論やアイデア」と回答した人が約半数近くで、「設備や通信環境が整った快適な空間であること」と同じくらい重視されているということが分かった。それ以外の回答を見ても、「コミュニケーション」に関する効果が大きいと感じている人が多い結果に。
さらに、今のオフィスに対して不満に思うことについて、「カフェやラウンジなどのコミュニケーションを取れるスペースがない、足りない」という課題があることが判明した。
職場でのコミュニケーションの満足度が及ぼす影響

次に、職場でのリアルコミュニケーションの満足度を聞いたところ、27%の人は不満を抱えているという結果に。不満な理由として、コロナ禍により対面でのリアルコミュニケーションが減ったことが挙げられる。その反面、職場でのリアルコミュニケーションに満足している人は、情報共有などの実務面においても、モチベーションアップなどの心理的側面においてもプラスの効果をもたらしていると回答した。
「雑談」に求めるものは<感情面>の効果

次にリアルコミュニケーションの一つである「雑談」をする上での不満やストレスはありますか?と聞いたところ、「相手に話しかけていいかわからない」「雑談するためのスペースがない」「雑談するネタがない」といった声が多く、ここでもスペースに関する課題を述べる人が多いという結果に。また「雑談」をすることでどんな効果があると思いますか?と聞いたところ、具体的な情報やアイデアの創出よりも「リフレッシュ」や「雰囲気づくり」など、感情面の効果を求める側面が強いことが判明した。
「雑談」や「リアルコミュニケーション」の頻度は【従業員満足度】に直結

調査の最後に、「自社のオフィスや働き方を家族や友人知人に勧めたいと思いますか?」と聞いたところ、「職場のリアルコミュニケーションに満足している」「雑談をよくする」と答えた人は「とても勧めたいと思う」「勧めたいと思う」が75~87ポイント、「職場のリアルコミュニケーションに不満がある」「雑談を全くしない」と答えた人は「とても勧めたいと思う」「勧めたいと思う」が0~8ポイントと、歴然とした差が出た。
まとめ
調査の結果、リアルコミュニケーションや「雑談」の頻度は大いに従業員エンゲージメントに直結しているということが明らかとなった。オフィスにおけるリアルなコミュニケーションの重要性は分かっていながらも、環境整備が追いついていない企業が多いことも判明している。従業員エンゲージメントの向上に向け、改めてオフィスの在り方を見直してみてはいかがだろうか。