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9割以上が成長実感がないと転職を考える? 20代~30代の仕事を通じた成長実感レポート

2024.03.27

エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は、運営する若手ハイキャリア向けスカウト転職『AMBI』上で、 39歳以下のユーザーを対象に「仕事を通じた成長実感」についてアンケートを実施した。ここでは調査結果の概要を紹介する。

「仕事の幅を広げたい」「市場価値を高めたい」を理由に「成長環境を重視」

「仕事の幅を広げたい」「市場価値を高めたい」を理由に「成長環境を重視」

本調査では、働く企業を選ぶ上で成長環境の有無を重視するかとの問いに、94%が「重視する(重視する:56%、どちらかと言えば重視する:38%)」と回答している。

その理由としては「できる仕事の幅を広げたいから(69%)」「自身の市場価値を高めたいから(67%)」が上位に。第3位の回答は男女で異なる結果になっており、男性は「昇給・昇格したいから(50%)」の一方で、女性は「仕事人生を充実させたいから(53%)」がランクインした。

3人に1人が「成長実感ない」転職の動機にも

3人に1人が「成長実感ない」転職の動機にも

続いて本調査では、現在、仕事を通じた成長実感があるかを尋ねた。その結果、66%が「ある(頻繁にある:12%、時々ある:54%)」34%が「ない(ほとんどない:25%、全くない:9%)」と回答している。

さらに、仕事を通じた成長実感が「ほとんどない」「全くない」と回答した人を対象に、それが理由で転職を考えたことがあるかと尋ねた結果、91%が考えたことが「ある(ある:69%、どちらかと言えばある:22%)」と回答したことがわかった。

次に、現在、仕事を通じた成長実感が「頻繁にある」「時々ある」と回答した人が、どのような時に自分自身の成長を感じるかを調査。トップは「以前より難しい仕事をやり遂げた時(53%)」となっている。男女別では、男性は「困難を乗り越えた時」が53%でトップに、女性は「以前より難しい仕事をやり遂げた時」「新しい知識やスキルを得られた時」が同率54%でトップとなった。

また、現在の職場で、自身の成長を妨げていると感じるものがあるかとの問いには、45%が「身近にロールモデルがいない」を挙げており、同社によれば男性よりも女性のほうが身近なロールモデルを重視しているという(男性:41%、女性50%)。

調査概要

調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『AMBI』を利用する39歳以下のユーザー
有効回答数:1223名
調査期間:2023年3月2日~3月22日
出典元:20代・30代のビジネスパーソン1200人に聞いた「仕事を通じた成長実感」意識調査ー『AMBI』ユーザーアンケートー(エン・ジャパン株式会社)

まとめ

本調査では多くが企業選びの際に成長環境を重視しているにも関わらず、実際には3人に1人が今の仕事を通じた成長実感がないとしていることが明らかになった。

成長を妨げる点として、半数近くが「身近にロールモデルがいない」を挙げている。その割合は特に女性で多く、女性の活躍を推進していくためにはロールモデルの存在がキーとなるようだ。男性の場合は「困難を乗り越えた時」に成長実感が得られる人が多いことから、挑戦できる環境やそれをサポートする体制の整備が求められていると考えられる。

成長実感がない人のうち9割は転職を意識していることもわかっており、成長環境は離職防止のためにも重要なポイントとなっていることがうかがえる。性別や現在のポジション等も考慮しながら、それぞれに求められる成長環境を提供していくことが必要だろう。