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2024年卒の約3人に1人が内定承諾後に辞退を検討|入社意欲の向上に内定者イベントが効果的との調査結果

2024.03.28

レバレジーズ株式会社が運営する新卒向け就活サービス「career ticket (キャリアチケット)」は、登録している2024年卒業予定の大学生131名を対象に、内定承諾後の意向に関する調査を実施した。ここでは調査結果の概要をお伝えする。

内定承諾後の辞退、約3人に1人が検討

内定承諾後の辞退、約3人に1人が検討

本調査ではまず「内定承諾後に辞退を検討したことがあるか」と質問。その結果「すでに辞退した・するつもりだ(9.2%)」「検討したことがある(20.6%)」の合わせて約3割が内定を承諾した後に辞退を検討していたことがわかった。

「すでに辞退した・するつもり」の回答で最も多かった理由は「第1志望から内定がでたから(75.0%)」となっている。また、検討した経験はあるが辞退はしなかったという学生では「他に内定が出なかったから」「他の内定先と比較して、より自分に合っていたから」といった他社と比較したうえで入社を決めた人が多いとの調査結果が報告されている。

内定者イベントで「入社意欲が上がった」とする学生が6割

内定者イベントで「入社意欲が上がった」とする学生が6割

続いて本調査では、企業主催の内定者イベント(入社前研修や既存社員との交流など)への参加状況について調査。その結果「イベント・研修があり参加した(72.5%)」が最も多く、次いで「イベント・研修はなかった(16.8%)」「イベント・研修はあったが参加していない(10.7%)」が続いている。

さらに、内定者イベントに参加した学生に対し「入社意欲に変化はあったか」と尋ねた結果「入社意欲が非常に上がった(15.8%)」「入社意欲がやや上がった(44.2%)」と、合わせて6割が内定者イベントを通して入社意欲が上がっていることが明らかになった。一方「入社意欲に変化がない(32.6%)」「入社意欲が下がった(7.4%)」と回答する学生も約4割存在している。

また、本調査によると、入社前研修でもっとも満足度が高かったコンテンツは「先輩社員との交流(41.5%)」「職業見学・現場見学(18.1%)」などが上位となっている。

調査概要

調査対象:「キャリアチケット」に登録している2024年卒業予定の大学生
調査時期:2024年1月26日~2024年2月16日
調査方法:webアンケート調査
有効回答者数:131人
調査主体:レバレジーズ株式会社(キャリアチケット)
出典元:内定承諾後の意向(2024年入社予定者の内定承諾後の意向変化)に関する調査(レバレジーズ株式会社)

まとめ

売り手市場が続く中、内定辞退への対策は欠かせない取り組みのひとつである。本調査では内定者イベントによって入社意欲が上がったとする学生が6割となっており、一定の効果が出ていることが見受けられる。一方で、イベントに参加しても約3割は入社意欲に変化がなく、さらには「入社意欲が下がった」という学生が少数ながらも存在する点も見逃せない。

本調査結果に対して同社は「先輩社員との交流を通して、学生が選考中にイメージしていた会社の雰囲気や文化・仕事内容と実態が異なると感じた場合は入社前の承諾後辞退につながるケースも考えられます。こうした事態を防ぐために、人事側は協力してもらう社員に対して基本的な立ち振る舞いのマナーや学生に何を伝えてほしいか事前に共有することは欠かせないでしょう。今後は企業側の対応力の向上が一層求められそうです」とコメントしている。

内定者イベントを実施する際には、内定者にとって有意義なものになっているか、入社意欲の向上につながるコンテンツとなっているか、内定者目線で内容を検討することが重要だろう。

オフィスのミカタでは、内定から入社に向けて人事担当者が「すべきこと」と「できること」をまとめている。併せて参考にしていただきたい。

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