AIが経費科目を自動入力 バクラク、機能強化で経費精算業務のさらなる効率化に寄与
株式会社LayerX(所在地:東京都中央区/代表取締役CEO:福島良典)は、バクラク経費精算において、過去の入力データと領収書データを用いた「AIによる経費科目自動入力」機能の提供開始を発表した。本機能により、OCRだけでは入力補助ができなかった領域についても、AIがあらかじめ申請を作成するという。
経理担当者の手間を削減し経費精算業務の効率化を後押し
バクラク経費精算をはじめとするバクラクシリーズはリリース当初から、AIが領収書や請求書の内容を読み取る「AI-OCR」を中心とした入力の手間・ミスをなくす体験づくりに取り組んできた。領収書を複数枚一括で読み取り、かつ速度と精度を両立したAI-OCRによる業務体験が好評を得ているという。
生成AIをはじめとする様々な技術の進展に伴い、2024年からは業務にAIが当たり前に組み込まれた体験を提供する『AI中心体験設計(以下、AI-UX)構想』を掲げている同社。AI-OCRは経費精算申請業務において有用な技術であるものの、読み取れる情報に限りがあることから、改善の必要性を感じていたという。
特に社内ルールに基づく経費区分の入力について、不慣れな申請者の場合は手作業での入力にミスが発生しやすく、経理担当者が修正する手間が生じているケースも少なくないと指摘。そこで今回、新たにAI-UX機能を提供するに至ったのだという。過去の入力データと領収書の読み取り結果をもとに、経費区分が自動で入力され、申請者による手入力を削減する。
新機能概要
新たに提供されるAI-UX機能では、バクラク経費精算にアップロードした領収書ファイルに対し「内訳を自動入力」をクリックすることで、過去の申請データをもとに推薦された内訳が自動入力される。
経費精算の稟議では社内ルールに基づく経費区分など、AI-OCRでは領収書から読み取れない情報が必要となる。しかし新機能ではAIが必要な情報について入力を補完し、手入力がなくなるという。申請者はその内訳を確認するだけで、経費精算申請が完了する仕組みだ。
本機能はまずお試し機能として提供され、場合によっては予告なく終了する可能性もあるとのこと。利用時は注意していただきたい。
まとめ
生成AIをはじめ、様々な技術が進展する中、同社は経費精算業務についてより利便性の高い機能を発表した。社内ルールに基づく経費区分などが自動入力されるようになるという。
経理担当者以外も関与する機会が多い経費精算業務。不慣れな従業員の場合は申請に手間がかかったりミスが発生したりする可能性も高く、結果として経理担当者の業務負担も増加する場合がある。スムーズな申請を実現することで、申請する側・される側の双方の負担を軽減することができるだろう。参考にしていただきたい。