ビジネスメールの返信「3時間以内」を希望する人が4割超 Onebox調査
メールDXツール「yaritori(ヤリトリ)」を提供するOnebox株式会社(本社: 東京都港区、代表:奥村恒太)は「ビジネスメール調査2025」を実施し、その結果を発表した。
同社では、メールを中心としたビジネスコミュニケーションの効率化に取り組むなかで、「働く環境やコミュニケーションの方法が急速に変化していること」を感じているという。メールが果たす役割やその重要性も変化するなかで、働く人々がビジネスメールに対してどのような意識を持っているのか、その実態を明らかにした。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~59歳の会社員(20代76名、30代76名、40代76名、50代72名)
回答者数:300名
調査期間:2024年10月7日〜10月8日
出典元:ビジネスメール調査2025(yaritori/Onebox株式会社)
ビジネスコミュニケーション手段「メール」が最多。返信は「3時間以内」の割合が高い
本調査ではまずはじめに、仕事上でよく利用しているコミュニケーション手段を質問。最も多かった回答は「メール(67.33%)」で、次いで「電話(63.33%)」「対面(60.67%)」が続いている。「ビジネスチャット(24.67%)」や「Web会議ツール(24%)」はメールの半数程度で、現状ビジネスにおける主なコミュニケーションはメールで行われていることがわかる。
また、メール1通を読むのにかかる平均時間は「1〜2分未満(33.17%)」がトップ、同じく1通あたりの作成・返信にかかる平均時間は「3〜5分未満(26.7%)」が最多だったことも報告されている。
続いて、「メールの返信が遅い」と感じるのはどのくらいの時間かを質問。その結果「3時間以内(19.80%)」「1時間以内(12.87%)」「30分以内(5.45%)」「10分以内(1.98%)」を合わせた40.1%が「3時間以内の返信でも遅いと感じている」、つまり3時間以内の返信を望んでいることも判明した。
本調査では、メールをチェックする時間帯・タイミングも質問。最多は「出勤直後(50.99%)」で、次いで「午後(37.13%)」「(特定の時間に限らず)メール受信後すぐ(33.66%)」が続いている。一方で「出勤前(11.39%)」「退勤後(6.93%)」と、勤務時間外に対応している人も合計で18%ほどいた。
まとめ
働き方の多様化が進んでいる一方で、メールの返信に迅速な対応を求める人が多い実態が明らかとなった。そうした影響もあってか、勤務時間外にメールチェックを行っている人も一定数いることが判明している。勤務時間外に連絡対応をしない「つながらない権利」の概念も広がりつつあるが、実際の現場には浸透しきれていないようだ。
2023年に日本労働組合総連合会が実施した「“つながらない権利”に関する調査2023」では、7割を超える人が「つながらない権利によって勤務時間外の連絡を拒否できるのであれば、そうしたいと思う」と回答。一方で「つながらない権利があっても、今の職場では勤務時間外の連絡の拒否は難しいと思う」という人も6割を超えたという(※1)。
従業員のストレス軽減のために、勤務時間外の連絡対応をしなくていい環境を社会全体で整備していく必要があるのではないだろうか。まずは社内でのルール設定や取引先への通達などを検討してみては?
※1:出典:“つながらない権利”に関する調査2023(日本労働組合総連合会)