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AIエージェント活用にビジネスパーソンの約半数が意欲 ディープコア調査

2025.02.10

株式会社ディープコアは、20〜50代のビジネスパーソンを対象に「AIエージェントについての調査」を実施。生成AIの活用状況や、AIエージェントの認知度、活用への意欲などを明らかにした。

調査概要

調査名称:AIエージェントについての調査
調査機関:Freeasy
調査対象:全国の20〜50代のビジネスパーソン
調査方法:Webアンケート
調査日:2025年1月24日
有効回答数:600件
出典元:ビジネスパーソンの約半数がAIエージェントの活用意向を示す。 「ルーティン業務の自動化」「レポート・文書の自動作成」などに期待。(株式会社ディープコア)
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある
※本リリースにおける「AIエージェント」は、単なる応答型AIを超え、タスクの計画、実行、結果の評価を自律的に行う能力を備えた、特定のタスクをこなすことに特化したシステム・プログラムを指す

業務における生成AI 4人に1人が活用

業務における生成AI 4人に1人が活用

同社は生成AIの利用状況について、全体の25.9%が「業務で利用している」と回答したことを報告。企業規模別では「大企業(45.9%)」が最も多い割合を示したという。また、年代別では「50代(18.0%)」の利用率が他の年代と比べて低いことが明らかになった。

業務における生成AIの利用は「文章の作成、推敲(60.0%)」が最も多く、次いで「情報収集(53.6%)」「データ分析(45.8%)」が続いている。

また同社によると、システムエンジニア(n=37)の37.8%が「プログラミングやコード作成」に、マーケティング(n=26)の84.6%と人事(n=22)の86.4%は「データ分析」に活用していると回答し、職種によって活用方法に特徴があるという。

同社はさらに、生成AIを業務で活用する際に感じる課題について質問。「出力結果の正確性(ハルシネーション)(45.8%)」との回答が最多であったことを報告した。

約半数が示したAIエージェントの活用意欲

約半数が示したAIエージェントの活用意欲

次に同社は、AIエージェントの認知度について調査。約半数が「全く知らない」と回答し、まだ認知や理解が進んでいないことが明らかになっている。企業規模別の分析結果を見ると、大企業では利用率が20.4%と、5人に1人がAIエージェントをすでに活用していることがわかる。

また、AIエージェントの活用意欲については、約半数が活用意欲があると回答したという。特に大企業ではその傾向が強く、7割近くが活用意欲を示したことが報告されている。

AIエージェントがどのような業務に役立つと思うか尋ねる項目では「ルーティン業務の自動化(36.5%)」との回答が最も多く、次いで「レポート・文書の自動作成(28.5%)」「高度・複雑なデータ分析(23.8%)」が続いている。また、期待される効果としては「業務効率化(59.9%)」「コスト削減(44.7%)」「従業員満足度の向上(35.9%)」が上位に。

一方で、AIエージェントの活用を進める上での障壁については「社員のスキル不足(32.5%)」「コストが高い(31.8%)」「セキュリティやプライバシーへの懸念(26.8%)」といった声が寄せられたという。

まとめ

AIエージェントは生成AIと比べるとまだ認知度・利用度ともに低いようだが、大企業を中心に少しずつ導入が進んでいる実態が明らかになった。AIエージェントは幅広いタスクに対応でき、業務やタスクの自動化を得意としている。活用が進めば、様々な分野における業務効率化に効果が期待できるだろう。

同社はAIエージェントについて、企業の競争力強化に寄与する可能性を秘めているとの見方を示している。導入の促進にあたっては技術的な課題もあるとみられているが、今後のさらなる開発・進化にも注目したい。