職場の歓送迎会「参加したくない」が半数超え 女の転職type調査

株式会社キャリアデザインセンター(本社:東京都港区、代表取締役社長兼会長:多田弘實)が運営する転職サイト『女の転職type』は、働く女性554名を対象に「歓送迎会」に関する調査を実施した。本調査は同社で定期的に実施している【データで知る「女性と仕事」】の第104回として実施されたもの。
調査概要
アンケート実施期間:2025年3月7日~3月23日
有効回答数:554名
調査方法:女の転職type会員によるWeb調査
出典元:
第104回 歓送迎会について 職場の歓送迎会について聞いてみました。(株式会社キャリアデザインセンター)
職場の歓送迎会「参加したくない」が半数超え

本調査では職場の歓送迎会への参加意向について「ぜひ参加したい(9.9%)」「できれば参加したい(28.3%)」を合わせた「参加したい派」は38.2%であったのに対し「あまり参加したくない(42.6%)」「絶対参加したくない(9.0%)」を合わせた「参加したくない派」は51.6%となり「参加したくない」と考える人の方が多いことが明らかになった。
職場の歓送迎会に参加したいと回答した理由としては「親睦を深めたい(77.8%)」「美味しい料理やお酒を楽しみたい(47.2%)」「楽しい雰囲気やイベントが好き(45.3%)」「礼儀として参加したい(42.5%)」との声が挙げられたという。
逆に、参加したくないと回答した理由については「飲み会が苦手(49.7%)」「面倒だから(47.9%)」「お金がかかるから(47.9%)」との声が多いようだ。
職場の歓送迎会での金銭的な負担について

続いて本調査では、歓送迎会で負担する許容金額について質問。「1000〜3000円未満(42.8%)」との回答が多く、全体の96.3%の人が5000円未満の選択肢を選んだことが報告されている。
さらに、上司に期待する負担金額について尋ねる項目では「8000〜1万円未満(20.8%)」が最も多く、1万円以上を含めると48.9%と半数近くに及ぶという。また、5000円未満の選択肢を選んだ人は38.1%にとどまったことも判明。個人負担の許容金額は5000円未満という人が96.3%だったことから、上司には多めに負担してほしいと考える人が多いことが推察される。
自身の歓送迎会「やってほしくない」54.3%

次に本調査では、自分自身の歓送迎会に関して質問。開催への希望について尋ねる項目では「ぜひやってほしい(5.4%)」と「できればやってほしい(19.3%)」を合わせた「やってほしい派」は24.7%で「あまりやってほしくない(39.0%)」「絶対やってほしくない(15.3%)」を合わせた「やってほしくない派」は54.3%となったことが報告された。
同社はこの結果について、歓送迎会に参加したくない人が半数を超えていたことから、自分が嫌なことを周囲に求めることへの抵抗があると推察している。
また、自分が送別をされる際に贈られて嬉しいものについては「ギフト券(64.4%)」「花(32.9%)」「食べ物・飲み物(30.3%)」「日用雑貨(27.8%)」との回答が多かったという。一方で「何もいらない(17.3%)」との回答も一定数みられている。
まとめ
歓送迎会に対して働く女性が消極的な意向を示していることが明らかになった。しかし参加したくない理由のTOP3は「飲み会が苦手」「面倒だから」「お金がかかるから」となっており、開催形式によっては参加のハードルが下がる可能性もあると考えられる。
歓送迎会に対して「礼儀として参加したい」との声もあったが、社内コミュニケーションの推進という観点からも、担当者は多くの人に参加してほしいと考えていることだろう。働き方の多様化が進み、ワークライフバランスも人それぞれとなっている今、開催場所や時間、実施スタイルについて、新しい形を試してみてもいいのではないだろうか。