Z世代44%が「理想のキャリアを描けない」ことを理由に転職 レバレジーズ調査

レバレジーズ株式会社が運営するHR系SaaSプロダクト「NALYSYS」は、『【2025年版】Z世代の離職についての調査レポート』をリリース。Z世代が重視する働き方や転職観について、一部の調査結果を抜粋して紹介している。
調査概要
【2025年版】Z世代の離職についての調査レポート
調査目的:Z世代とX・Y世代の離職・転職に対する意識や価値観の違い、さらに一般社員と人事・管理職との間にある認識のズレを明らかにし、定着施策や社内コミュニケーション改善の方向性を探ることを目的とする。
調査対象:マクロミルモニタ 22~49歳の男女
調査地域:全国
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:
【事前調査】2025年2月20日~2月28日
【本調査(一般社員向け)】2025年2月28日~3月2日
【本調査(人事・管理職向け)】2025年2月28日~3月3日
有効回答数 :
【事前調査】31010サンプル
【本調査(一般社員向け)】2060サンプル
【本調査(人事・管理職向け)】206サンプル
調査実施機関: 株式会社マクロミル
出典元:データで読むZ世代の転職志向 ― 世代・役職比較から見えたギャップとは(NALYSYS/レバレジーズ株式会社)
6割超が転職に前向きな姿勢 転職を決断した理由と思いとどまる理由とは

本調査では、Z世代の約60.5%が転職に対してポジティブな印象を持っており、X・Y世代の45.9%と比較して高い割合を示していることが判明。Z世代は転職をキャリアの選択肢の一つとして積極的に捉えているようだ。
また、Z世代の約44.0%が転職を決断した主な理由として「理想のキャリアはこの会社では描けないことを確信したから」を挙げたことも明らかになった。X・Y世代(36.0%)と比較して高い割合を示しており、Z世代が将来のキャリア展望を重視していることがわかる。
一方で、Z世代が転職を踏みどまった主な理由としては「心情的に、会社(組織・上司など)が自分に寄り添おうとしている姿勢が見えたから(14.0%)」「自身の異動を提案されたから(12.9%)」「組織の変更(周囲の異動など)があったから(10.4%)」などが上位に。
また、福利厚生に関する回答割合は、X・Y世代(4.7%)と比較してZ世代(8.6%)の割合が約2倍と顕著な差が開いていることも明らかになった。
まとめ
本調査結果を見ると、まずは明確なキャリアパスの提示や成長実感を得られる業務設計や研修制度を充実させることが、Z世代の定着において重要な取り組みになると考えられる。さらに、個々の価値観やキャリア感に寄り添った支援体制をとっていくことも肝要だろう。
Z世代は転職に対してポジティブな印象を持つ人が多く、離職防止に向けた取り組みの重要度がより高い年代とも言える。そうした世代が「この会社なら理想のキャリアが描ける」と感じられるよう、キャリア支援を中心に今後の取り組みを検討してみてはいかがだろうか。