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長く働くために社員が期待する取り組みと人事側の離職防止策にギャップ コーナー調査

2025.06.12

株式会社コーナーは、従業員100名以上の企業の正社員413名(うち人事部門100名)を対象に「静かな退職と人事の認識ギャップ調査」を実施。社員が長く働くために期待する取り組みと人事が考える離職防止策の優先順位にギャップがあるとの調査結果を発表した。

調査概要

調査タイトル:静かな退職と人事の認識ギャップ調査
調査対象:一般社員・人事担当者
調査期間:2025年5月2日〜5月9日
サンプル数:413名(人事職100件、人事職以外313名)
調査実施者:株式会社コーナー・株式会社マクロミル
調査方法:Webアンケート調査
出典元:『静かな退職と人事の認識ギャップ調査レポート』(株式会社コーナー)

長く働くために社員が期待する取り組みと人事側の施策にギャップ

長く働くために社員が期待する取り組みと人事側の施策にギャップ

本調査ではまず、社員に対して「長く働くために会社に期待する取り組み」を質問。「給与・報酬制度の改善(65%)」「評価基準の透明性(32.3%)」「ワークライフバランス確保(31.0%)」が続き、納得感や生活の充実を求める声が強いことが明らかになったという。

さらに本調査では、年代別に社員の回答を分析。その結果、給与・報酬と評価の納得感はすべての年代で均一に選択されていることが判明。最も重視されるニーズであるとの分析結果が報告された。そのほか年代別の特徴としては、30代は働きやすさ・制度運用面、40代は安心・安定性に関する項目をやや重視する傾向にあるようだ。

続いて本調査では、人事側にも「社員の離職予防のために今後最も強化すべき取り組み・施策」を質問。待遇面の改善に関する回答が上位となっており、社員ニーズと一致している。しかし、次いで社員ニーズの高い「ワークライフバランスの改善」や「福利厚生の充実」については人事側では低い優先度が示されており、ギャップが生じていることがわかった。

まとめ

本調査では社員が企業に期待する取り組みと、人事担当者が強化すべきと考える取り組みには、若干のギャップが生じていることが明らかになった。企業としては制度設計やキャリア支援に意識が向きがちだが、社員は仕事だけでなく生活の充実に対する期待も寄せているようだ。

社員の生活は年代や環境によって様々であり、ライフステージごとにニーズも異なると推察される。企業として社員のワークライフバランスにも目を向け、多様な施策で社員の生活を支えることが求められているのではないだろうか。改めて今後の施策を検討する機会としていただきたい。