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「クラウドリーガル」法務デューデリジェンス対応サービスを提供開始 a23s

2025.07.02

バーチャル法律事務所「クラウドリーガル」を提供するa23s株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役:﨑地康文)は、クラウドリーガルの標準サービスとして以前から提供している生成AIと弁護士(エキスパート)が直接実施する契約書審査を組み合わせ、法務デューデリジェンス(法務DD)に対応したサービスの提供を開始した。

法務デューデリジェンス対応の背景

日本国内においてM&A(企業の合併・買収)や投資の場面で行われる法務デューデリジェンス(法務DD)の重要性が著しく高まっていることを受け、同社は新サービスの提供開始に至ったという。

少子高齢化による事業継続の課題や業界での事業再編および事業譲渡などの増加や、株式交換・株式移転、TOB、MBO、会社分割、資本業務提携、少額投資やクラウドファンディングなどの手法やスキームの拡大、さらに大手企業・上場企業で多かったM&A等も現在では、中小企業同士など企業規模も問わず実施されている。さらに、その範囲は国内だけではなくクロスボーダー対応など国を跨ぐケースも増えているようだ。

同社によれば、かつては、M&Aの形式的な手続きの一部と見なされることもあった法務デューデリジェンスだが、現在では企業の成長性や投資効果等を左右する重要な経営判断のプロセスとして認識されているという。

M&Aでの損失・失敗や、コーポレートガバナンス・コンプライアンス・人権など社会環境や企業を取り巻く環境の複雑化もあり、法務デューデリジェンスで調査すべきリスクの範囲は、従来の典型的なものから大きく広がっていると同社は指摘する。

専門士業が監修・設計した制度の高い生成AIを実装

法務デューデリジェンスのチェック作業範囲において、最も多くの工数・期間を占めるのが関連書類・文書や締結済み契約書のレビュー・チェック。同社によれば、レビュー・チェック作業の工数やリスク精査の判断に時間が掛かることで偶発的に発生したM&Aや事業譲渡などに対応できず中止に追い込まれる、法務デューデリジェンスが高額になり計画が中止になる、といったケースもあり、一部において課題が発生しているようだ。

そこで同社は、専門分野である弁護士・専門士業が監修・設計をした精度の高い生成AIを実装し、最終的には弁護士・専門士業(エキスパート)による最終レビュー・チェックを組み合わせる法務デューデリジェンス対応サービスを提供開始。従来の人手だけで行っていた法務デューデリジェンスでは対応ができなかった、コスト・スピード・品質・柔軟性を兼ね備えたサービスの提供を実現した。

クラウドリーガルとは

同社が提供している「クラウドリーガル」は「法務・労務相談」「スマート契約書作成」「契約書レビュー(リーガルチェック)」「カスタム法務」など様々な弁護士・専門士業サービスへWebから気軽にアクセスし、サービス提供を受けることができるクラウドサービス。オンラインサービス内で質問に答えるだけで簡単・迅速に弁護士監修による法律文書の自動契約書作成ができる「スマート契約書作成」や「直接相談(チャット・リモート面談・電話)」「バーチャル法律事務所(企業法務アウトソース・サービスALSP)」を提供している。

参考:クラウドリーガル

まとめ

M&A・事業譲渡等の件数増加に加え、企業を取り巻く環境は複雑化しており、重要性を増している法務デューデリジェンス。調査すべきリスクの範囲も広がり、精度とスピードがより一層求められている。

こうした中で同社の新サービスは、生成AIと専門家の融合によりコスト・スピード・品質・柔軟性の課題を解決する。M&Aや投資の場面において、多くの企業に重宝されるのではないだろうか。今後の展開にも期待したい。