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職場で「傷ついた経験」パフォーマンス低下に影響 パーソルテンプスタッフ調査

2026.05.11

パーソルテンプスタッフ株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 木村和成)は、はたらく人を対象に「職場での“傷つき体験”が仕事やパフォーマンス、キャリアに与える影響」に関する調査を実施した。

調査概要

調査主体:パーソルテンプスタッフ株式会社
実査委託先:楽天インサイト株式会社
調査期間:2026年3月24日~30日
調査対象者:全国の20~40代の正社員・派遣社員の男女のうち、現在の職場で『気持ちが傷ついた』『大切にされていないと感じた』具体的な経験があると回答した人(複数項目のいずれかに該当)
有効回答:2000人
出典元:職場で傷ついた経験のある人の約7割がパフォーマンス低下 雇用形態にかかわらず、回復には第三者の傾聴が効果的~ 派遣スタッフにおいては、派遣会社が果たす相談機能の充実が必要 ~(パーソルテンプスタッフ株式会社)

職場で傷ついた経験「言い方や伝え方」が最多

職場で傷ついた経験「言い方や伝え方」が最多

本調査によると、職場で「傷ついた経験」として最も多かったのは「言い方や伝え方によって傷ついた(60.8%)」だった。次いで「仕事の進め方や役割分担への不公平感(45.8%)」「チームの雰囲気や人間関係の居づらさ(42.7%)」「頑張りや成果が十分に認められていないと感じた(42.1%)」が続いている。

また、傷ついた経験をした人のうち、約7割が「仕事への意欲が下がった」と回答。「最低限の仕事だけをするようになった」「発言や提案を控えるようになった」といった、行動の変化があったとする回答も3割以上に及んでいる。

さらに、傷ついた経験をきっかけに、現在の職場から離れる可能性(転職・異動を含む)について「他社への転職を検討したい(28.7%)」は3割未満にとどまった。しかし「今の職場で続けたい(22.1%)」「上司や部署が変われば続けたい(10.4%)」「今の職場内で異動したい(7.4%)」よりも、高い割合を示す結果となった。

回復させる鍵は「第三者」の存在か

回復させる鍵は「第三者」の存在か

続いて、傷ついたときにどのような支援が必要かを質問。「気持ちを否定せずに聞いてくれること(37.0%)」が最多だった。次いで「業務内容を理解した上で整理してくれること(26.5%)」「具体的な行動の選択肢を示してくれること(18.7%)」といった回答が上位を占めた。

気持ちや状況を整理する時間や相手がいることは「意味がある」と回答した人が約6割(「非常に意味がある」(23%)「やや意味がある」(44.9%))に及んだ。気持ちが軽くなる声かけとしては、感情を否定せず受け止める言葉が多く挙げられた。

また、気持ちや立場を理解してくれる存在としては、約4割が「特にいない」と回答。一方で「家族・友人などの第三者(34.0%)」「同僚(21.8%)」「直属の上司(8.1%)」という結果だった。傷ついたときに適切な支援や関わりがあれば、前向きにはたらける可能性があるかをたずねた項目では、約6割が「ある(「十分ある(20.7%)」「ややある(39.2%)」)」っと回答している。

まとめ

ハラスメントとまでは認識されにくい「日常的な傷つき体験」が、従業員のパフォーマンスやエンゲージメントに大きな影響を与えている実態が明らかとなった。特に「言い方・伝え方」や評価の受け止め方といった日常的なコミュニケーションが、意欲低下や行動抑制につながる点は、見過ごされやすいリスクといえるだろう。

一方で、こうした状態は適切な関わりによって回復可能であり「第三者による傾聴」が有効である点にも注目したい。1on1や相談窓口の整備、第三者的に話を受け止める機能の強化に加え、マネジメント層へのコミュニケーション研修など、予防と回復の両面からのアプローチに取り組みたい。