管理職・経営層「AI活用で評価・昇進に差がつく」6割 SHIFT AI調査
管理職・経営層の6割が、今後は生成AIを活用できる人材とそうでない人材で評価や昇進に差が生じると考えていることが、株式会社SHIFT AI(本社:東京都渋谷区)の調査で明らかになった。一方で、自身が「十分に活用できている」と回答したのは半数以下にとどまり、AI活用の重要性を認識しながらも実践が追いついていない実態が浮き彫りとなった。
調査概要
調査期間:2026年6月16日〜6月22日
調査対象:全国 25〜69歳 管理職・経営層(部下を持つ会社員の管理職・経営者・役員) 男女
対象人数:271名(内訳:会社員(管理職)229名、会社員(経営者・役員)42名)
調査方法:インターネットリサーチ
実施機関:株式会社SHIFT AI
出典元:【管理職・経営層271名調査】6割が「AIで評価・昇進に差がつく」と回答、しかし半数はAIを十分に活用できず(株式会社SHIFT AI)
AI活用の重要性は認識も、管理職自身は「使いこなせていない」
本調査では、管理職・経営層の72.3%が業務で生成AIを利用していた。一方で「十分に活用できている」「ある程度活用できている」は合わせても49.4%にとどまり、50.6%は活用に課題を感じていると回答したことがわかった。
また、60.1%が「AIを活用できる人材とそうでない人材で評価や昇進に差が生じる」と回答したほか、67.9%は業務成果にも差が生じると認識しているという。AI活用が今後の人材評価に影響すると考えながらも、自身のスキル習得が十分ではないというギャップが明らかになった。
活用できていない理由としては「活用方法が分からない(32.8%)」「学習する時間がない(22.6%)」「必要性を感じない(20.4%)」などが上位に挙げられた。
中小企業と50代管理職で目立つ「AI活用格差」
企業規模別では、従業員50名未満の企業で65.1%が「AIを活用できていない」と回答し、1000名以上の企業との差は25ポイント以上となっている。さらに、50名未満では69.8%がAI研修を実施しておらず、利用ルールが整備されている企業も3.2%にとどまるなど、AIを活用するための環境整備の遅れが目立った。
年代別では、50代管理職の63.2%が「活用できていない」と回答し、30代の33.4%を大きく上回っている。
一方で、AI活用を進めるために必要なものとして最も多かったのは「社員がAIを学ぶ時間(44.6%)」で「自分がAIを学ぶ時間(42.4%)」も上位となり、ツールや予算よりも学習機会の不足が大きな課題となっていることがわかった。
まとめ
今回の調査では、多くの管理職・経営層が生成AIを人事評価や昇進に影響する重要なスキルと認識している一方、自身の活用レベルには十分な自信を持てていない実態が明らかになった。特に中小企業や50代管理職では、研修やルール整備の遅れが目立ち、企業規模や世代によるAI活用格差が広がっていることがうかがえる。
バックオフィス部門では、生成AIの導入を個人任せにするのではなく、人材育成や評価制度、情報セキュリティを含めた全社的な運用設計が重要になる。企業としては、AIリテラシー研修や利用ガイドラインの整備に加え、管理職向けの実践的な教育機会を設けることで、組織全体の活用レベルを底上げする役割が求められるだろう。
AI活用を評価項目へ反映するのであれば、まず誰もが学べる環境と適切な利用ルールを整え、公平性と実効性を両立した制度づくりを進めていきたい。













