勤務先選び「休日の確保」が重視される傾向 RMS調査
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山﨑淳)は、株式会社日経BPと共同で、従業員100人以上の企業に勤務する正社員を対象に「労働時間と休日に関する意識調査」を実施した。調査からは、勤務先を選ぶ際には労働時間そのものよりも休日や有給休暇の取りやすさが重視される一方、労働時間に対する希望は仕事や職場への満足度とも密接に関係していることが明らかとなった。
調査概要
調査名:労働時間と休日に関する意識調査
調査目的:労働基準法の改正が議論され、働き方に関心が集まる中、働く人の労働時間や休日についての実態や希望を理解する
調査対象:従業員規模100名以上の企業に勤務する20歳から59歳の正社員
調査内容:労働時間への希望(以下、労働時間や休日を中心に調査)
・働き方の現状
・勤務先を選ぶ際に重視する労働条件や働く環境
・労働条件や働く環境への満足度
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年3月26日~3日30日
有効回答数:2947名
出典元:「労働時間と休日に関する意識調査」の分析結果を発表(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
※図表・グラフの数値は、小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100.0%にならない場合がある
労働時間への希望「現状に満足」と「短くしたい」が拮抗
労働時間の希望については「今のままでよい(46.9%)」が最多だったが、「今より短い時間で働きたい(45.3%)」とほぼ並ぶ結果に。一方「今より長い時間で働きたい」は7.8%にとどまり、長時間労働を望む人は少数派となった。
労働時間より「休日」を重視 働く目的は収入と生活の両立
働く時間を長くしたい理由では「時間外手当を得たいから(53.7%)」が最多となり「仕事が好き・楽しいから(17.7%)」を大きく上回った。
一方、短く働きたい理由は「心身の健康を守りたいから(56.3%)」「趣味や余暇の時間を持ちたいから(47.6%)」が上位に挙がった。働く時間への希望は仕事そのものよりも収入や健康、生活とのバランスを重視する結果となった。
また、勤務先選びで重視する労働条件は「年次有給休暇を取得しやすい(81.9%)」「週休2日制である(77.8%)」が約8割と、労働時間よりも休日の確保が重視される傾向が示されている。
労働時間を短くしたい人ほど満足度は低い 時間外対応も依然残る
現在の働き方では「希望する日に年次有給休暇を取得できている(78.3%)」と回答した人が約8割に上り、有給休暇の取得環境は一定程度整備されていることがうかがえた。
一方で「退勤後や休日に業務対応が必要になることがある(30.7%)」「退勤後や休日に会社から緊急ではない連絡が来ることがある(25.9%)」など、勤務時間外の対応は依然として残っているようだ。
会社や職場の満足度に影響する要素では「報酬・給与(64.7%)」が最多となり、次いで「職場の人間関係(54.9%)」「仕事内容(44.7%)」が続いている。一方、労働時間の希望別に比較すると「今より短い時間で働きたい」と回答した人は、報酬や人間関係、仕事内容、休日など全ての項目で満足度が他の層より低く、労働時間への不満だけでなく、職場環境全体への不満が背景にある可能性が示された。
まとめ
本調査では、働く人が勤務先に求めるものは労働時間の短さよりも、休日や有給休暇を確保できる環境であることが明らかになった。一方で、労働時間を短くしたいと考える人ほど、報酬や仕事内容、人間関係など職場全体への満足度が低く、勤務時間の問題だけでは解決できない課題も浮かび上がっている。
また、有給休暇の取得は進んでいるものの、勤務時間外の連絡や業務対応は依然として残っており、休息時間を十分に確保できていない実態もうかがえる。勤怠管理や休暇制度の運用改善に加え、時間外連絡のルール整備やマネジメントの見直し、報酬や職場環境を含めた従業員体験全体の改善を進めることが重要だろう。
労働時間だけでなく、働きやすさを構成する複数の要素を総合的に見直し、従業員が安心して働き続けられる職場づくりにつなげていきたい。













