「eラーニング受講完了率」4割「ながら受講経験」8割超 オトバンク調査
株式会社オトバンク(本社:東京都文京区)は、過去1年以内に会社からeラーニングの受講を求められた会社員400人を対象に実態調査を実施。受講完了率は42.5%にとどまり、8割以上が通常業務をしながら受講する「ながら受講」を経験していた。人的資本経営の推進に伴い、社員の学習機会としてeラーニングを導入する企業が増えている。しかし、受講状況を示すログだけでは学習成果を測れない実態が浮き彫りとなった。
調査概要
調査期間: 2026年6月12日
調査対象: 20〜69歳の会社員(正社員)※過去1年以内に会社からeラーニングの受講を求められた人
有効回答数: 400名
調査方法: インターネットによるアンケート調査(Freeasyを利用)
出典元:会社員400名に聞いた eラーニング受講の 実態調査(株式会社オトバンク)
eラーニング完了率は42.5%、リモートワークでは3割に低下
本調査によると、会社から受講を求められたeラーニングを100%受講完了した人は42.5%。週1回以上リモートワークを実施している社員では30.7%まで低下し、オンライン環境下では受講継続が難しい実態が明らかになった。
受講できなかった理由としては「内容に興味が持てなかった(33.5%)」が最多だった。次いで「長時間の動画を見るのが負担だった(30.4%)」「受講に対するモチベーションがわかなかった(29.6%)」「学習時間を確保できなかった(27.0%)」と続く。内容への関心だけでなく、時間や学習スタイルも受講率に影響していることがうかがえる。
8割が「ながら受講」学習成果の可視化に課題
続いて、他の業務をしながら受講する「ながら受講」の経験について質問。その結果「よくある(34.0%)」「たまにある(46.5%)」と、合わせて80.5%が経験していると回答した。
また「学び続けることは必要」と考える人は81.8%に上るものの「まとまった時間を確保しなければならないのは不便(68.3%)」「動画やテキストを見るのが疲れる・飽きる(71.3%)」といった不満も挙がっている。学習意欲と現在のeラーニングの形式との間にギャップがうかがえる。
学びやすい環境としては「短時間で学べる(40.5%)」が最多に。次いで「他のことをしながら学べる(31.8%)」「自分のペースで学べる(31.8%)」「スマートフォンだけで学べる(27.5%)」と続いた。時間や場所に縛られない学習環境のニーズが、高いことも明らかとなった。
まとめ
今回の調査結果は、eラーニングの受講実績と実際の学習成果が必ずしも一致しない現状が可視化された。
人的資本経営では研修実施数や受講率だけでなく、学習内容が業務やスキル向上にどう結び付いたかという「成果」がより重要になる。
企業としては、受講完了率だけをKPIとするのではなく、学習内容の定着度や業務への活用状況を検証が必要といえるだろう。さらに、短時間で学べるコンテンツやモバイル対応など、社員が継続しやすい学習環境を整備も検討したい。









