情シス担当者「夏季休暇はIT改善の好機」9割超 SmartHR調査
株式会社SmartHR(本社:東京都港区、代表取締役CEO:芹澤雅人)は、従業員100名以上の企業で夏季休暇期間中に情報システム関連の業務対応をした経験がある情報システム担当者219名を対象に「情シスの夏季休暇と業務負荷に関する実態調査」を実施した。
調査概要
調査名称:情シスの夏季休暇と業務負荷に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年7月14日〜7月15日
有効回答:従業員100名以上の企業で夏季休暇期間中に情報システム関連の業務対応をした経験のある情報システム担当者219名
出典元:株式会社SmartHR
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない
情シスの91.8%が「夏季休暇はIT改善の好機」と回答
本調査では、夏季休暇期間のように通常業務が比較的落ち着く時期は、大型案件やIT改善を進める機会になると思うかを質問。その結果「非常にそう思う(29.7%)」「ややそう思う(62.1%)」と、計91.8%が肯定的な回答を選択している。
一方、直近の夏季休暇期間中に、本来進めたかった大型案件やIT改善を計画通り進められたかをたずねた項目では「ほとんど進められなかった(7.3%)」「あまり進められなかった(43.8%)」という結果だった。夏季休暇のような比較的時間を確保しやすい時期であっても、半数超が計画通りに改善業務を進められていないことが明らかになった。
計画を妨げた理由については「予期せぬ障害・トラブルへの突発対応が発生したから(67.9%)」が最多に。次いで「休暇中の対応などで、まとまった作業時間を確保できなかったから(35.7%)」「経営判断や他部署都合による計画変更(31.2%)」という結果だった。
定型業務が多い情シスほど「IT改善が進まない」傾向
アカウント発行、問い合わせ対応、PCキッティングなどの定型的な運用業務が業務時間の60%以上を占めると回答した人は51.2%と、半数を超えた。
さらに、定型業務の割合別にIT改善の進捗を見ると、定型業務が業務時間の60%以上を占める層では、66.1%が大型案件やIT改善を計画通り進められなかったと回答している。一方、60%未満の層では40.2%にとどまり、25.9ポイントの差が生じた。
この結果から、IT改善を進めるには単に繁忙期を避けるだけでなく、日常的に発生する定型業務そのものを見直し、まとまった時間を確保することが重要だと考えられる。
本来取り組みたい業務は「セキュリティ強化」が最多
さらに、日常業務や突発対応に追われ、十分な時間を確保できていない業務について質問。その結果「セキュリティ強化(ゼロトラスト対応など)(56.6%)」が最多となった。次いで「SaaS・IT資産の管理や棚卸し(41.1%)」「アカウントや権限管理の整備(35.6%)」「ITガバナンス・IT統制の強化(32.0%)」と「DX推進(32.0%)」といった回答が上位に並んだ。
アカウント管理や問い合わせ対応などの定型業務を、自動化・外部委託できた場合に最も注力したい業務について質問。「セキュリティ対策の強化(ゼロトラスト対応など)(22.4%)」「DX推進・業務改善(18.3%)」「ID・権限管理の整備(16.0%)」が上位に挙げられている。
定型業務の負荷を軽減できれば、情シス担当者がセキュリティやDX、ID・権限管理といった、企業の成長や事業継続に関わる戦略的な業務へ時間を振れる可能性が高いことがうかがえる。
まとめ
今回の調査では、情シス担当者の多くがIT改善の必要性を認識しながらも、日々の定型業務や突発対応によって、戦略的な業務に十分な時間を割けていない実態が明らかになった。特にアカウント発行や入退社に伴う権限変更、問い合わせ対応は人事・総務・経理との連携も不可欠だ。部署をまたいだ業務改善が求められる、といえるだろう。
バックオフィス部門の業務の自動化や適切な役割分担によって、情シス担当者がセキュリティ強化やDX推進など、企業全体の成長につながる業務にリソースを割ける体制を整えたい。










