「生産年齢人口」減少も就業者数は増加、女性やシニア層の就業拡大 ヒューマンリソシア調査
総合人材サービス会社のヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:高橋哲雄)は、国内主要15産業を対象に、就業者数や年齢構成、女性就業者、海外人材など12の指標から人材動向を比較・分析した「主要15産業の人材動向レポート2026」を公開した。
生産年齢人口は391万人減少、就業者数は452万人増加
同社の報告によると、2015年から2025年にかけて、生産年齢人口(15~64歳)は7742万人から7351万人へ391万人減少。一方で、総就業者数は6376万人から6828万人へ452万人増加し、10年間で7.1%増となっている。
働き手の構成にも変化がみられており、女性就業者は10年間で13.5%増、65歳以上の就業者は29.2%増加。生産年齢人口が減少する中で、総就業者数が増加する一方、女性やシニア層の就業者数が増えていることが確認された。
情報通信業44.5%増、産業間で就業者の構成が変化
さらに同社は、主要15産業の就業者数を2015年と2025年で比較。その結果、産業によって増減に大きな差が生じた。最も増加したのは「情報通信業(44.5%増)」で「学術研究、専門・技術サービス(26.2%増)」「不動産・物品賃貸(20.8%増)」「医療・福祉(20.8%増)」が続いている。
一方「複合サービス(25.4%減)」「建設業(4.4%減)」「卸売・小売業(2.4%減)」「製造業(0.2%減)」では就業者数が減少していることがわかった。
女性の就業者比率にも産業別の違いがあり、10年間で「学術研究、専門・技術サービス(6.1ポイント増)」「不動産・物品賃貸(5.3ポイント増)」「情報通信業(4.5ポイント増)」では上昇がみられた。「医療・福祉」は2025年時点で女性比率が最も高い一方、10年間では0.7ポイント低下している。
シニア・海外人材も増加、若年層の変化には産業差
続いて同社は、65歳以上の就業者に注目。2015年の730万人から2025年には943万人となり、10年間で29.2%増加。産業別にみても、シニアの就業者比率は全ての産業で上昇しており、上昇幅は「不動産・物品賃貸(5.6ポイント増)」「医療・福祉(5.5ポイント増)」「複合サービス(5.1ポイント増)」などで大きくなっている。
一方、29歳以下の就業者比率は産業によって変化が異なる。「宿泊・飲食業(9.4ポイント増)」や「情報通信業(4.4ポイント増)」で上昇したのに対し「医療・福祉(3.0ポイント減)」では低下した。
また、日本で働く海外人材は2015年の90.8万人から2025年には257.1万人となり、10年間で約2.8倍に増加。産業別では「医療・福祉(約10.6倍)」「建設業(約7.1倍)」などで大きく増加している。全産業の就業者に占める海外人材比率も、1.4%から3.8%へ上昇した。
出典元:『主要15産業の人材動向レポート2026』資料ダウンロード(ヒューマンリソシア株式会社)
まとめ
労働力不足への対応を「採用人数を増やす」という視点だけで考えることは難しくなっていることが、可視化された本調査。10年間で産業ごとの就業者数や年齢・性別などの構成が変化しており、産業によって従事している人材にも差が見られている。
自社の業界の人材構成の変化や傾向を把握しながら、人材確保や採用戦略を検討していきたい。













