中小企業の「AI活用」過半数が回答精度などを不安視 freee調査
freee株式会社(本社:東京都品川区、代表者:佐々木大輔)は、従業員500名以下の中小企業の経営者・バックオフィス担当者1851名を対象に、日常業務でのAI活用に関する調査を実施。その結果、AI利用者の52.5%が回答精度や処理結果に不安を感じていた一方で、今後の活用拡大には前向きな声が多かった。
調査概要
調査名:中小企業のAI活用に関する意識調査
調査期間:2026年6月16日~6月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象:従業員500名以下の中小企業の経営者・バックオフィス担当者
回答者数:1851名(経営者728名、バックオフィス担当者1123名)
調査主体:freee株式会社
出典元:freee、中小企業のAI活用に関する意識調査を公開(freee株式会社)
業務でのAI利用 不安示すも活用拡大を望む声
本調査では日常業務でAIを利用する頻度について質問。週1回以上利用している割合は51.1%となり、半数を超えた。一方、AI利用者の52.5%が、回答精度や処理結果に不安を感じていることも明らかになった。
利用頻度別では、毎日複数回利用するヘビーユーザー層の不安率が59.9%となり、その他の利用層(49.4%)を10.5ポイント上回っている。日常的にAIを活用する層ほど、回答の正確性や説明可能性に対する不安を感じている実態がうかがえる。
一方、AIへの不安を感じている層では、今後さらに活用範囲を広げたいと回答した割合が34.8%となった。不安をあまり感じない層の20.9%と比べて約1.7倍にあたり、不安があっても活用拡大を望む傾向がみられている。
AI利用後の検索は「公式情報での裏付け確認」が最多
対話型AIで情報収集した後、提示された企業名や製品名などを検索エンジンで調べ直す理由を質問。「AIの回答が正確かどうか、公式情報で裏付け確認したいから」が550件で最多だった。「情報が足りないから(465件)」を上回っており、情報を補うこと以上に、回答の正確性を確かめるための検索が行われていることがうかがえる。
AI利用者の23.7%は、準備・確認・修正に、AIによって削減できた時間と同程度の手間がかかると回答。AI活用が進まない、あるいは成果が出ない最大の理由として「結局人間が確認・修正しており手間が減らないから(19.5%)」が最多だった。
そうした背景もあってか、AI利用経験者の37.7%は、経理・労務・請求などの事務作業について「作業が減った実感がない」と回答した。
まとめ
中小企業でAI活用が広がる一方、回答の正確性を確かめる作業や、出力内容の確認・修正が新たな負担となっている実態が明らかになった。AIを導入しても、従来の業務手順に確認作業が上乗せされれば、期待した効率化につながらない可能性がある。
バックオフィス部門では、AIに任せる業務と人が確認すべき範囲を明確にし、公式情報による検証手順や修正ルールを整えることが必須になてっている、といえるだろう。ツールの利用状況だけでなく、準備から確認までを含めた業務全体の負担を把握し、実質的な効率化につなげていきたい。










