「正社員の通勤時間」平均56分、理想と現実に17分差 マイナビ調査
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表者:粟井俊介)が運営する「マイナビ転職」は、正社員600名を対象に「正社員の通勤負担の実態調査」を実施した。調査によると、現在の通勤時間は平均56分で、理想の39分を17分上回った。また、通勤時間が1時間以上の人の20.5%が、通勤負担による仕事のパフォーマンスへの影響を感じていることが可視化された。
調査概要
調査名:正社員の通勤負担の実態調査
調査期間:2026年2月3日~8日
調査方法:Web調査
調査対象:正社員
有効回答数:600名(内訳:20代~50代各150名)
調査主体:株式会社マイナビ
出典元:マイナビ転職「正社員の通勤負担の実態調査」を発表(株式会社マイナビ)
通勤時間は平均56分、理想との差は17分
本調査の結果を見ると、現在の通勤時間は「1時間以上(37.9%)」が最も多く、次いで「30分以上1時間未満(34.9%)」が続いている。通勤時間が30分以上の人は7割を超え、平均は56分だった。
一方、理想の通勤時間は平均39分で、現在の通勤時間との差は17分に。理想の時間帯では「30分以上1時間未満(38.7%)」が最多に。通勤時間の短縮を望みながらも、一定の時間は許容している人が多いことがうかがえる。
通勤時間が長いほど満足度が低く、仕事への影響も
現在の通勤時間に「満足」と回答した人は、全体の17.0%だった。通勤時間別では、30分未満の人が29.3%だったのに対し、1時間以上の人は3.2%にとどまり、26.1ポイントの差が生じている。
また、通勤時間が仕事や生活に与える影響について、通勤時間が1時間以上の人では「現在の通勤時間の長さにストレスを感じている(21.9%)」が最多に。「通勤時間の負担が仕事のパフォーマンスに影響している(20.5%)」「今の会社に勤め続けることが難しいのではと感じたことがある(17.4%)」との声もみられている。
一方、通勤時間が30分未満の人では「仕事探しの際に通勤時間を重視した(17.8%)」が最多だった。
通勤1時間以上の人は通勤負担が「寝不足」の原因に
さらに本調査では、通勤時間が1時間以上の人のうち、週2日以上寝不足を感じている人は74.0%だった。30分未満の人では65.6%となり、長時間通勤の人が8.4ポイント高かった。
寝不足の原因として「仕事時間の長さ・残業・通勤時間の負担」を挙げた人は、通勤時間が1時間以上の層で47.9%に上った。1時間未満の層より15ポイント以上高く、通勤時間の長さが仕事や残業の負担とともに、睡眠不足の要因となっている様子がうかがえる。
また、一都三県では、通勤時間が1時間以上の人が各都県で最多となった。特に埼玉県では64.1%に達している。なお、通勤時間が30分未満の人は「東京都(8.0%)」「神奈川県(12.9%)」「埼玉県(7.7%)」ではいずれも1割前後だった。
まとめ
通勤時間は通勤者本人の負担にとどまらず、睡眠や仕事のパフォーマンス、就業継続への意識にも関わる課題だ。今回の調査では、通勤時間が1時間以上の人ほど満足度が低く、ストレスや寝不足を感じる傾向がみられた。
働きやすさの改善を検討する際、給与や業務内容はもちろん、通勤にかかる時間も従業員の負担として捉えることが重要といえるだろう。勤務場所や出社頻度、柔軟な働き方ができる制度設計も視野に入れながら、従業員が無理なく働き続けられる環境づくりにつなげていきたい。










