「業務システム」約8割の企業が自社専用の導入を断念 ラクス調査
株式会社ラクス(本社:東京都渋谷区、代表者:中村崇則)が実施した「業務システムの利用に関する調査」によると、自社の業務に合わせた専用システムを検討した人の79.3%が導入を断念、または本格的な検討に至らなかったことがわかった。導入・開発を断念する理由では「開発・導入費用が高い」が最多となり、費用面が大きな障壁となっていることが可視化された。
調査概要
調査名:業務システムの利用に関する調査
調査期間:2026年9月25日~9月30日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20代~60代の有職者
有効回答数:1027名
調査主体:株式会社ラクス
出典元:<業務システムの利用に関する実態調査> 自社専用の業務システム、約8割が「断念・本格化せず」(株式会社ラクス)
業務システム導入後も手作業が残る企業は35.6%
本調査ではまずはじめに、現在利用している業務システムの課題について質問。その結果「Excel・紙・メールなどの手作業が残っている(35.6%)」「改修・カスタマイズに費用がかかる(30.8%)」「システム間でデータが分断されている(26.8%)」が上位に挙げられた。
このほか「システムに合わせて業務を変更しなければならない(22.3%)」「複数システムへの二重入力が発生している(20.2%)」といった回答も挙がっている。業務システムを利用していても、手作業やデータ連携などに課題が残っている実態がうかがえる。
44.6%が自社専用システムの導入を希望も約8割が断念・停滞
続いて本調査では、自社の業務に合わせて構築された専用システムについて、導入意向を質問。「とてもそう思う(16.9%)」「ややそう思う(27.7%)」と、肯定的な声が44.6%と半数近くだった。
一方、専用システムを検討したことがある人のうち「検討したものはすべて導入・開発した」と回答した人は20.7%にとどまっている。「検討したものの断念したことがある」「検討したことはあるが、本格的には進めなかった」は合わせて79.3%に上った。
導入の最大の壁は費用、中堅・中小企業ではIT人材不足も
自社専用システムの導入・開発を断念する理由としては「開発・導入費用が高い(58.3%)」が最多に。次いで「費用対効果を判断しにくい(49.1%)」「社内にIT人材が不足している(46.5%)」と続いた。
企業規模別に見ても「開発・導入費用が高い」は「小規模事業者(58.0%)」「中堅・中小企業(54.5%)」「大企業(62.3%)」のいずれも最多だっだ。また、中堅・中小企業では「社内にIT人材が不足している(50.0%)」が半数に達したことも明らかになった。
自社の業務に適したシステムへのニーズがある一方、費用や人材の制約が導入のハードルとなっているようだ。
まとめ
業務システムを導入しても手作業や二重入力が残るなか、自社の業務に合わせたシステムを求める企業は少なくない。しかし、開発費用に加え、費用対効果の判断やIT人材の確保が難しく、導入を断念したり、検討が進まなかったりするケースが多いようだ。
システム導入を検討する際は、現場の課題や必要な機能を整理したうえで、導入費用だけでなく、運用・改修にかかる負担や期待できる効果も含めて判断することが重要だろう。情報システム部門や業務部門で連携し、自社に必要な要件と投資効果を明確にしていきたい。










