仕事も女も謳歌したい♪ 欲張りな私の働き方
改めて、初めまして。
第1回目のコラム「日本人のマインドを今、解き放て!鎖国時代の終焉」で初登場した立石聖子(しょうこ)です。
前回のコラムでは、「働く」にまつわる大きな課題に対し、「働き方改革」をきっかけに企業としても個人としても柔軟に向き合い新しい時代を迎えよう!という内容を書かせてもらいました。
1回目から大きなテーマについて書いてしまったので、2回目以降は私個人のバックグラウンドを含めて、もう少し等身大のトピックや内容を書いていきたいと思います。
今回は、タイトルからもお分かりのように、「女性の働き方」について普段から感じていることを書いてみたので、特に女性の皆さん!お付き合いいただけると嬉しいです。
私が尊敬してやまない働く女性「ココ・シャネル」。
彼女は常に自分らしさを貫き、自分の人生を生きた女性の1人。
きっと今の時代よりも、女性は働きにくかったし、生きにくかったはずなのに、それをはねのけ、力強くしなやかに生ききった・・シャネルブランドが世界中で愛されるのは、シャネルのこうした生き方の魅力がそうさせているのだと思います。
「私は好きなことしかしない。
私は自分の人生を、自分が好きなことだけで切り開いてきたの。」
カッコイイ!!
私自身も、晩年こんな風に言い切れるような働き方や生き方をしたい!と常に思っています。
そんな私が20代の頃勤めていたのは、当時「ハゲタカファンド」と呼ばれていた外資系企業。入社当時はIPO直前だったので、早くて終電もしくはタクシーで帰宅する毎日でした。今で言う完全「ブラック」な働き方です(笑)
それでも毎日が楽しく刺激的で、ワクワクの連続でした。当時は若かったので徹夜も平気でできちゃうのです。
また、当時はまだ独身だったので、思う存分好きなだけ働くことができました。
でもその後、結婚・出産を経た途端、日本はとっても女性が働きにくい国だということを痛感しました。
まず、子どもを預ける保育園が見つからない。預けて働くとしても、フルタイムで働くのはなかなか難しい。残業はほぼ無理。
当時は今みたいに「育メン」や「保活」といった言葉もなく、出産後も働きたくてたまらない女性が今ほど着目されていなかったので、法制度や時代の風潮にも味方をしてもらえず、ただただ大変だった記憶しかありません。
「結婚もしたいし、子どももほしい。でも、仕事も続けたい。女性としてもいつまでもキレイでいたい!」
これを実現するのは並大抵のことではないということを実感したのです。
その後、2016年4月に女性活躍推進法が施行されましたが、果たしてその後現実は変わったでしょうか。
同法は、自らの意思で「働きたい」と希望する女性が職業に就くにあたり、より自由に活躍することができるような取り組みを行うことで、豊かな社会づくりを実現するために制定された法律です。
これにより、一定以上の規模の企業には、
・現状の把握と改善点の洗い出し
・「事業主行動計画」の策定・公表・周知
・女性の活躍に関する情報の公表
の実施義務が課され、結果的に女性採用比率の向上、女性管理職比率の向上が実現されることになります。
ただ現実は、就労している人の中で出産後に退職している人はなんと46.9%にも上ります(2018年11月内閣府男女共同参画局)。また、女性管理職比率の向上についても、「2020年までに企業内で指導的地位に女性が占める割合を30%とする」という目標を掲げているものの、2017年度の民間企業における課長職以上に就く女性管理職比率は、わずか10.9%とまだまだ目標との開きがあります。
実態としてはまだあまり変わった実感がないというのが正直な感想ですが、それでも少しずつ働く女性にスポットライトが当たり、これまで働きたいのに働けなかった女性も活躍できるチャンスが生まれてきたのでは、と思っています。
私自身も今、2人の息子を育てながら、魂を燃やせるくらい情熱をかけて夢中になっている仕事をしています。
もちろん家族の理解と協力は必須ですが、職場の理解と環境も欠かせません。
おそらく皆さんが想像を絶するほど私の毎日はカオスですが、それでも毎日が刺激的で楽しいのは職場の理解とサポートがあるから。そのおかげで、今私は全力で働けるのです。
私個人的には、働きたい女性を心から応援し、働くことを望まず家庭を守る女性を心から尊敬しています。
ただ、女性の選択肢はその2つだけではないはず。
企業は様々な選択肢を用意し、働く女性の環境を整える。
また、女性も企業に任せきりにするだけではなく、前述したシャネルのように、自分の「好きなこと」を見つけ、その道を自分で切り拓いていく。
そんな両者の努力で、日本の女性はもっと欲張りになれるし、もっとキラキラ輝けるのではと思っています。
私がシャネルの名言で一番好きな言葉。
「人生は一度きり。
だから思いっきり楽しむべきよ。」