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朝から元気で活発な朝礼を! ユニークな朝礼の事例紹介

2019.05.09

 日本の企業では昔から朝礼を行う文化が根付いている。特に営業部門に関しては、朝礼を行っている企業がほとんどであろう。予算進捗・成功事例/失敗事例の共有・重要事項の共有など、朝礼を行うことについてのメリット多い。しかし、中には朝礼で詰められるのが嫌で辞めてしまう従業員や、朝礼の空気間が嫌いといった人もおり、プラスの側面だけでなく、マイナスの側面もある。

 今特集では、企業の朝礼について焦点を当て、意義や現代の朝礼の実態、ユニークな朝礼を行っている事例などを紹介していく。

朝礼の意義や特徴について

 朝礼の内容は業種や企業によって様々だ。例えば、建築業界や製造業などでは現場で朝礼が行われており、その内容はラジオ体操から始まり、その日の作業内容や安全に施工を行うための注意事項の共有など、「安全」「施工進捗」を重視した内容で行われている。

 企業の朝礼については、部門ごとの朝礼や全体朝礼など、従業員規模や部門によって行う内容は様々だ。一般的な例でいえば、全体朝礼での会社ビジョンの唱和や、営業部門内での数字進捗の確認、当日のスケジュールの確認などが一般的だ。

 また、朝礼の開始時間については、始業開始の10分前や始業開始と同時に行われることが多く、会社によっては朝礼、昼礼、夕礼など一日に何度も行うケースもある。

 尚、始業前に定例的に朝礼を行っている企業については、注意が必要だ。会社の指示で朝礼が強制的に行われていると、始業前の朝礼が労働時間に含まれ、賃金の支払い義務が発生するケースもある。場合によっては就業規則の見直しが必要になる。

朝礼の効果について

 朝礼の意義については、一般的には情報共有(重要事項や進捗管理)やコミュニケーションの習慣化などと言われております。朝礼の内容によっては、1日のスタートをモチベーション高く始めることも可能です。

 しかし、朝礼を行うのはいいことばかりではなく、デメリットもいくつか挙げれらます。ここで朝礼のメリットとデメリットについて確認していく。

【メリット】
・情報共有を参加者全員に漏れなく周知することができる。
・朝礼での声出しで、元気な声であいさつができる。
・モチベーションが高い状態で1日を始められる。
・当日のスケジュール・目的がはっきりする。
・進捗の確認を毎朝行うことで、仕事の優先順位をはっきりさせることが出来る。
・会社のビジョンを忘れることなく、従業員としての行動を意識できる。

【デメリット】
・朝礼のマンネリ化による意義の欠如。
・叱咤の多い朝礼によって、仕事への熱意がそがれる。
・毎日の一言ネタを考えるのが苦痛に感じる。
・進捗が悪いと朝礼で上司に詰められて、朝礼に参加したくなくなる。
・朝一のスケジュールやアポイントを入れづらい。


 この様に朝礼を行うメリットとデメリットは数多くある。進捗が思うように進んでいない会社・部署だと、朝礼が暗い雰囲気になりやすく、この朝の雰囲気が嫌で会社を辞めてしまう従業員もいる。

 次の章では業績を上げ続けている会社のユニークな朝礼をいくつか紹介していく。朝礼がマンネリ化している企業や、朝礼の雰囲気をよくしたい企業にぜひ参考にしてほしい。

ユニークな朝礼の事例

株式会社ラブリークィーン「HAPPY体操」

 ラブリークイーンでは朝から仕事に全力で取り組むため、朝礼で元気が出る仕組みを取り入れている。

 挨拶や経営方針書の読み合わせの後、ペアになり手を叩いてポーズをしながら笑顔を作る「HAPPY体操」というものを行っている。元気で楽しい朝礼を行うことで、朝から職場の雰囲気も良くなり、ハッピーな気持ちで仕事に取りかかる準備ができる。

株式会社てっぺん「本気の朝礼」

 居酒屋チェーンを運営する「株式会社てっぺん」では、開店前に「本気の朝礼」を行っている。朝礼により、スタッフ一人ひとりの本気を引きだし、ハイテンションな状態・最高の状態を作り出すことが可能だという。

 その内容は、スタッフが大声・叫び声を出して自分の夢を語り合うのだという。自分で宣言することで、モチベーションを高い状態まで引き上げ、仕事にもより一層打ち込むことができる。

介護老人保健施設小名浜ときわ苑「ハイタッチ朝礼」

 福島県いわき市にある介護老人施設「ときわ苑」では、まわりの4人以上とハイタッチすることでテンションを高い状態で仕事を始めている。テンションだけでなく、コミュニケーションも円滑にすることが可能になり、仕事も進めやすくなる効果もある。

 また、同施設を訪れる人たちは「スタッフが明るい」「元気」と非常に好評で、朝礼による効果が確実に発揮されている。

オザキエンタープライズ株式会社「世界一幸せになる朝礼」

 オザキエンタープライズでは、全力で行う「本気ジャンケン」や相手をほめる「1分間ストローク」など、動く、話す、表現するコトで、よりポジティブな姿勢で1日をスタートできる朝礼を行っている。

・本気ジャンケン
 ジャンケンして、勝っても負けても「やったー!」と本気で喜び、うれしさを言葉に出すことで、お互いの気持ちがプラスに向かう効果がある。

・1分間ストローク
 2人一組になり、膝をつけて座り、1分間相手のことをホメあう。ほめる方も、ほめられる方も、あたたかい気持ちになり、従業員同士の結束やコミュニケーションの円滑化などの高い効果が得られる。

まとめ

 現在「働き方改革」の流れの中で、テレワーク制度の導入、フレックスタイム出社などで場所や時間に捉われない柔軟な働き方が広まってきております。この流れの中で皆が同じ時間・同じ場所に集まることが難しくなり、朝礼の廃止を行う企業なども出てきております。

 しかし、民間調査会社の調査によると、社内コミュニケーションの強化のために朝礼を実施している企業は82.4%と、かなり高い割合に及び、朝礼の重要さが分かる。
参考:産労総合研究所「人事制度等に関する総合調査」(2011)

 ビジネスチャットやICTの発達により、リアルなコミュニケーションが減りつつあるが、一度原点に立ち返り「朝礼」という効果について考えてみるのはいかがだろうか。