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求人検索エンジンとは?代表的な求人検索エンジンの特徴・比較一覧を紹介

2022.04.25
オフィスのミカタ編集部

求人を募集する際、求人方法の1つである「求人検索エンジン」について知りたい採用担当者もいるのではないだろうか。求人検索エンジンにはさまざまな種類があるが、サービスごとの特徴を把握できれば、何を選定するべきかの判断材料になるだろう。今回は、求人検索エンジンの概要や活用するメリット・デメリット、代表的な求人検索エンジンを5つご紹介する。サービスをまとめた比較一覧についても参考にしてもらいたい。

目次

●求人検索エンジンとは?
●求人検索エンジンを活用するメリット
●求人検索エンジンを活用するデメリット
●代表的な求人検索エンジン5選
●求人検索エンジンの比較一覧
●まとめ

求人検索エンジンとは?

近年、仕事を探す際に「求人検索エンジン」を利用する求職者が増えている。そのような背景から、自社での採用活動に求人検索エンジンを活用したいと考える担当者もいるだろう。求人検索エンジンは、WEBサイト上にさまざまな求人情報を掲載する「求人サイト」と、どのような点に違いがあるのだろうか。まずは、求人検索エンジンの概要を見ていこう。

インターネット上の求人情報を集約できる検索サービス
求人検索エンジンとは、検索窓を使い、インターネット上に存在する求人情報を探しだせる求人検索サービスのこと。検索エンジンにキーワードを入力して情報を探し出せる「Google」や「Yahoo!」に代表される、検索エンジンの求人情報版だ。職種や勤務地などのキーワードを入力すると、求人情報が一覧で表示される。求人サイトは会員登録をする必要があるのに対し、求人検索エンジンは会員登録しなくても使える点に違いがある。

求人検索エンジンの仕組み
求人検索エンジンが求人情報を掲載する仕組みは2通りある。1つ目は、「クローリング」によるものだ。クローリングとは、クローラーという検索エンジンロボットが、インターネット上の採用情報を巡回し、求人サイトや企業の採用HPから情報を収集すること。検索エンジンの設ける掲載基準をクリアしている求人情報がクローリングされ、掲載される仕組みだ。

2つ目に、求人検索エンジン内に無料で直接投稿する方法もある。投稿方法は求人検索エンジンによって異なるが、専用フォームに必要事項記入するなどして申し込めば掲載が可能だ。

求人検索エンジンを活用するメリット

求人検索エンジンは、求職者側が便利に活用できるだけではなく、企業側にもメリットがある。ここからは、採用担当者にとって求人検索エンジンの活用にどのようなメリットがあるのか見ていこう。

採用にかかるコストを抑えられる
求人検索エンジンは、採用にかかるコストを抑えられる点がメリットだ。一般的に求人サイトに求人を掲載する場合、数十万円ほどの費用がかかる。その点、求人検索エンジンの多くは、上記で述べた仕組みを利用して情報を掲載するため、無料で利用できる。

さらに、求人検索エンジンは、有料プランも設けている場合が多い。無料プランと比較して求人の露出度が上がる仕組みとなっているため、求人の応募数を増やしたい場合は検討するとよいだろう。

求人を求職者に見つけてもらいやすい
全ての雇用形態や職種に対応しているため、求職者に求人を見つけてもらいやすい点も求人検索エンジンのメリットだ。求人情報を複数のサイトで公開していたり複数の職種で募集していたりする場合、特定のサイトのみで求人を載せるよりも求職者から発見されやすくなる。

地方の求人に強い
求人検索エンジンは、地方の求人に強いという特徴がある。求人サイトは、首都圏など都市部の求人が多く掲載されており、地方の求人は少ないのが現状だ。求人検索エンジンの場合は、地方を含めた全国の求人情報を探し出すことができるため、地方の求人を探している求職者の利用や応募も多い。採用地域によっては、求人サイトに比べて多くの応募が期待できるだろう。

求人検索エンジンを活用するデメリット

自社での求人検索エンジンの活用に、デメリットはあるのだろうか。ここからは、把握しておきたい注意点を紹介する。

運用するには専門的な知識が必要となる
求人検索エンジンを無料で利用する場合、求人が埋もれやすくなる。求職者の目に留まりやすくするために有料プランを利用する場合、効果的に運用するためには専門的な知識が必要となることがデメリットだ。

有料プランでは、求職者がクリックした数に応じて費用が生じる「クリック課金型」を採用しているケースが一般的となる。このとき、クリック時の単価は自社で設定できるが、設定したクリック単価によって表示される順位が変わる。指定予算に対してクリック数を自動で調整してくれる「自動運用機能」を活用できるケースもあるが、費用をかけるのであれば、ある程度の運用知識を持っておきたいところだ。

条件をクリアしないとクローリングされない
先にも述べたが、求人情報がクローリングされるには、さまざまな条件があることもデメリットだ。求人検索エンジンごとに条件は違うが、HTML形式にしたり、1職種1勤務地ごとに個別のURLを用意したりなどの条件をクリアしなければならない。これらの条件をクリアできなければクローリングされない点に注意しておこう。

求人情報を定期的に更新しなければならない
求人情報が更新されないと、表示される回数が減少したり、表示順位が下がったりする検索エンジンもある。そのため、「こまめに情報を更新する」「キーワードを工夫する」などの手間が発生するだろう。情報の鮮度を重視する求人検索エンジンもあるため、定期的な情報の更新が大切となる。

代表的な求人検索エンジン5選

ここからは、代表的な求人検索エンジンについて、サービスの特徴をご紹介しよう。

Indeed
「Indeed」は、業界トップクラスの求人検索数を誇る求人検索サービスだ。世界中で、月間2億5000万人の求職者が利用している。気になる求人をまとめて保存したり比較したりできる機能のほか、新着求人をメールで知らせる機能など、求職者にとって便利な機能が備わっている求人検索エンジンだ。無料掲載枠のほか、クリック課金広告による有料掲載枠もあり、15円からと始めやすい価格設定となっているのが大きな特徴である。

(「 Indeed」のサービス詳細はこちら

求人ボックス
「求人ボックス」は、食べログや価格.comなどのサービスを展開する、株式会社カカクコムが運営している。求職者に対しておすすめの求人メールを届けられるほか、プロフィール情報を保存しておくことで、簡単に応募できる仕組みとなっている。収集している求人データをもとにした、仕事探しのヒントになる情報を読むことも可能。有料プランはクリック課金型で、25円〜1,000円で自由に設定できる点が特徴だ。

(「 求人ボックス」のサービス詳細はこちら

【H3】 スタンバイ
求職者はもちろん企業にとっても便利で使いやすく、最高のマッチングを提供するためのプラットフォームを目指す「スタンバイ」。「Yahoo!JAPAN」と連携しているため、スタンバイで掲載された求人がYahoo!JAPANの検索結果に表示されることで、多くの求職者に閲覧してもらうことが可能だ。シンプルで使いやすい各企業専用の管理画面を使って、求人広告が運用できる。無料で利用できるプランのほか、有料プランも選べる。

(「 スタンバイ」のサービス詳細はこちら

Career jet
「Career jet」は、28の言語と90カ国以上で利用できる求人検索サービス。5万8,000以上のウェブサイトが毎日スキャンされることで、新規の求人情報が追加されている。求人情報の掲載方法は、管理画面から求人を掲載する「マニュアル掲載」と、企業の採用ページから自動取得し掲載する「求人サイト用自動掲載」の2パターンがある。有料プランのみだが、1クリック10円から試すことができる。

(「 Career jet」のサービス詳細はこちら

Googleしごと検索
「Googleしごと検索」とは、Googleがインターネット上の求人サイトや企業の採用HPなどから求人情報を探し、検索結果結果の上位に掲載する機能のこと。検索窓にキーワードを入力するだけで、求人情報を簡単に検索することが可能。使い慣れたGoogleのサービスを使える点も魅力的だ。求人情報は詳細画面から閲覧することができ、ユーザーが気になった求人を保存する機能も備えている。Googleしごと検索は、掲載や登録に費用が一切かからない点も特徴だ。

公式サイト:なし(検索窓に検索ワードを入力することにより表示される)

求人検索エンジンの比較一覧

求人検索エンジンを項目ごとに一覧表で比較した。求人検索エンジンを検討する際の参考にしてもらいたい。

 

まとめ

求人検索エンジンとは、インターネット上に存在する求人情報を探し出し、閲覧できるサービスだ。求人掲載方法は、クローリングによるものと直接投稿の2種類がある。利便性のよさから求職者の利用は年々増加傾向にあり、企業側にとっても、「採用コストを抑えられる」「地方求人に強い」といったメリットがある。一方、運用には専門的な知識が必要で、定期的に情報を更新しなければならないなどのデメリットがあるだろう。

求人検索エンジンにはさまざまな種類があるが、企業の目的や用途に合わせて選ぶのがおすすめだ。自社においては、今回紹介したサービスの特徴や比較一覧を参考に求人検索エンジンを検討し、効果的な採用方法を選択してほしい。