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請求書発行システムの費用相場。おすすめのサービスや料金は?

2022.10.25
オフィスのミカタ編集部

手動で行っていた請求書の発行・発送業務を自動化し、効率化できる「請求書発行システム」。導入を検討する際、費用面について詳しく知りたい担当者もいるのではないだろうか。本記事では、請求書発行システムの費用相場や知っておきたい選び方のポイント、おすすめのシステムを7社紹介する。初期費用や月額料金などシステムごとの費用面についても参考にして欲しい。

目次

●請求書発行システムとは、請求書の作成や発行業務を効率化するシステム
●請求書発行システムの費用相場
●請求書発行システムの選び方。押さえておきたいポイント
●【費用比較】請求書発行システムのおすすめ7選
●まとめ

請求書発行システムとは、請求書の作成や発行業務を効率化するシステム

請求書発行システムとは、請求書の作成や発行業務を効率化するシステムのことだ。システムを導入すれば、従来、表計算ソフトなどで作成・印刷して手作業で封入・郵送していた請求関連業務を自動化できる。クラウド型の請求書発行システムは、インターネット環境があれば利用できるため、テレワークやペーパーレス化の推進に適しており、近年導入する企業が増えている。

主な機能
請求書発行システムには、一般的に、以下の機能が備わっている。

・請求書・納品書・支払明細書等の作成(変換・複製・合算など)
・請求書の発送(Webダウンロード、メール貼付、郵送代行など)
・各書類の保存・管理
・決算書の作成
・売上レポートの作成
・自動入金消込
・会計ソフトなど他システムとの連携
など

請求書発行システムは、請求書の作成や送付、入金確認などの一連のプロセスを支援してくれる。郵送代行を依頼できるほか、取引先と連携し、電子データで請求書を送付することも可能だ。請求書だけでなく、見積書や注文書、領収書などの帳票にも対応しており、売上レポートや決算書を作成できるシステムもある。

導入メリット
請求書発行システムを導入することで得られる主なメリットは以下の通り。

・業務の効率化
・コスト削減
・ヒューマンエラーの防止


請求書発行システムを導入すれば、手動で行っていた請求書の発行や送付などの請求業務をクラウド上で行えるため、業務の効率化につながる。請求書の電子化により業務にかかる手間や時間を大幅に削減できるため、浮いた時間をコア業務にあてることも可能だ。また、入力ミスによる請求漏れや誤請求といったヒューマンエラーも防止できるだろう。

関連記事:『【徹底比較】請求書発行システム7選 メリットや選び方のポイントを解説』

請求書発行システムの費用相場

請求書発行システムの導入には多くのメリットがあるため導入を検討する一方、導入時の費用面が気になる担当者もいるのではないだろうか。クラウド型の請求書発行システムの場合、一般的に導入費用として初期費用と月額料金がかかるが、それぞれの相場は以下の通りだ。

初期費用:20,000円~30万円程度
月額料金:2,000円~50,000円程度


初期費用も月額料金も、システムごとの機能の違いなどにより金額に幅がある。継続的に発生する月額料金は、「1社あたり〇〇円」ではなく、「1ユーザーあたり〇〇円」と、ユーザーごとに費用がかかる「従量課金制」を選択できるシステムがあることも知っておきたい。

また、一般的に郵送代行は従量課金制となっており、1通あたり150円~200円程度の料金に切手代が上乗せされる。中には無料で利用できるシステムもあるが、取引社数や請求書発行数の上限があることも知っておくとよいだろう。

請求書発行システムの選び方。押さえておきたいポイント

請求書発行システムは、システムごとに機能や料金が異なるため、どのシステムを選べばよいのか迷う場合もあるだろう。ここからは、自社に最適な請求書発行システムを選ぶ際に、押さえておきたいポイントを解説する。

カバーする業務の範囲
請求書発行システムは、請求書の作成・送付だけでなく、売上データ・入金の管理など、さまざまな業務に対応しているものもある。自社が抱える課題を洗い出し、業務のどこまでを効率化させたいのかを検討したうえで選択するのがおすすめだ。

システムによっては、オプションで機能を追加できるものもある。現状の業務内容だけでなく、将来的に必要となりそうな業務についてカバーできる機能を備えているかどうかも含めて、検討するとよいだろう。

セキュリティ対策
請求書発行システムでは取引先の情報なども管理するため、セキュリティ対策について確認することも重要だ。「プライバシーマークを取得しているか」「監視体制は万全か」「通信データは暗号化されているか」など、情報漏えいや紛失を防ぐための対策がなされているかをしっかり確認しておこう。

導入・運用時の費用面
システムの導入・運用時にかかる費用に対して、どのくらいの効果が得られるのかも選定のポイントだ。機能が豊富であればその分費用も高くなるが、多くの機能があっても使いこなせないのであれば無駄なコストが発生してしまう。あらかじめ自社に必要な機能を整理した上で、システムを選ぶと失敗が少ないだろう。無料のトライアルを設けているシステムもあるため、本格導入前に機能面などを確かめてから導入することも可能だ。

他システムとの連携
自社の既存システムと請求書発行システムが連携できるかどうかも押さえておきたい。請求データを請求書発行システムに取り入れるためには2つの方法があり、「別システムからCSVファイルをダウンロードしインポートする」か「別システムとAPI連携し直接データを取り込む」かのどちらかとなる。請求書のスムーズな発行にはAPI連携が向いているため、請求書の発行頻度が高い場合は、API連携の可否を確認するのがおすすめだ。

また、請求書発行業務だけでなく、会計システムと連携することで仕訳データの作成・債権管理のサポートなどを行ってくれるシステムもある。自社システムと導入したいシステムとの連携方法について、事前にしっかり確認しておくとよいだろう。

改正電子帳簿保存法への対応
2022年1月の電子帳簿保存法の改正により、請求書をデータで保存するための要件が緩和された。請求書発行システムを導入する場合は、改正電子帳簿保存法に対応したシステムを選ぶこともポイントの一つとなる。作業負担の軽減のためにも、「タイムスタンプ」や「検索条件」などが最新の法律に対応しているかを事前に確認しておこう。

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【費用比較】請求書発行システムのおすすめ7選

ここからは、おすすめの請求書発行システムを7社紹介する。初期費用や月額料金など費用面についても紹介するので、システムを選ぶ際に役立てて欲しい。

楽楽明細|株式会社ラクス
「楽楽明細」は、請求書や納品書などの帳票をWeb上で発行する、クラウド型の電子請求書発行システムだ。シンプルなUI設計で、誰でも簡単に操作することができる。

電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応。CSVまたはPDFで帳票データをアップロードするだけで簡単にデータ連携が行えるほか、発⾏先に応じて「Webからダウンロード」「メール添付」「郵送」「FAX送信」のいずれかの⽅法で⾃動で帳票を割り振れる。料金設定もシンプルでわかりやすいので検討してみてはいかがだろう。

【料金プラン】
・初期費用:100,000円~
・月額料金:25,000円~
※価格は全て税抜

公式HP:『楽楽明細』

BtoBプラットフォーム 請求書|株式会社インフォマート
請求書の発行や受け取りをデジタルデータ化する、Web請求書クラウドシステムの「BtoBプラットフォーム 請求書」。電子帳簿保存法・インボイス制度に対応しており、多くの導入実績がある。

会計・販売管理システムとの連携も可能で、入金消込や督促にも対応しているため、入金漏れや連絡漏れを回避できる。取引先は、受取・発行ともに無料で利用できる点も特長だ。

【料金プラン】
・初期費用:100,000円~
・月額料金:20,000円~
※価格は全て税抜

【無料】資料DLはこちら:『BtoBプラットフォーム 請求書』

請求管理ロボ|株式会社ROBOT PAYMENT
「請求管理ロボ」はインボイス制度・電子帳簿保存法に対応している請求書発行システム。「請求書の発行・送付」「銀行振込・口座振替・クレジットカードの集金管理」「入金確認・消込を自動化」などの機能のほか、「自動催促」の機能が搭載されており、未入金の削減や回収率の向上が期待できる。

請求件数や用途に合わせ、2つの料金プランから選択することが可能だ。

【料金プラン】
《電子化プラン》(請求書を電子化したい方向け)
・月額料金:10,000円〜 
※件数によって料金は異なる

《請求管理プラン》(請求書の電子化・入金消込をしたい方向け)
・月額料金:30,000円~ 
※件数によって料金は異なる

【無料】資料DLはこちら:『請求・債権管理クラウド 「請求管理ロボ」』

請求QUICK|SBIビジネス・ソリューションズ株式会社
「請求QUICK」は、請求書の発行から入金消込・仕訳・請求書の買取までを行える、クラウド型請求書発行システムだ。電子帳簿保存法やインボイス制度に対応している。

最大の特長は、ユーザー5人・請求書発行月50枚までなら、月額無料で利用できることだ。費用シュミレーションも簡単に行えるため、導入前にシュミレーションしてみるとよいだろう。

【料金プラン】
・初期費用:無料
・月額料金:無料
※ユーザー5人まで
※請求書発行は50枚/月まで
※インターネットバンキングの明細取得は30回/月まで

《従量制》※最大3カ月無料
500円/月 ※1ユーザー
30円/請求書発行枚数1枚
300円/インターネットバンキングの明細取得30回 
※価格は全て税抜

【無料】資料DLはこちら:『毎月の請求管理が驚くほどラクになる!クラウド型請求書発行システム「請求QUICK」』

MakeLeaps|メイクリープス株式会社
請求管理クラウドサービス「MakeLeaps」では、お金の流れを見える化できる。販売管理システムと連携し、請求書送付や承認・権限フローの設定を行うことができるシステムだ。

電子帳簿保存法のほか、複数の税率ごとに帳簿や請求書等と保存する「区分記載請求書等保存方式」にも対応。企業の規模にあわせて無料プランからエンタープライズプランまで、料金プランを選択できる点も特長だ。

【料金プラン】
《無料プラン》
・月額料金:無料
※取引先の上限は3社・ユーザー上限1人
※機能に制限あり

《個人プラン》
・500円/月 ※1ユーザー
※価格は全て税抜
※取引先の上限は10社・ユーザー上限3人
※機能に制限あり

《法人プラン》
・800円/月 ※1ユーザー
※価格は全て税抜
※取引先・ユーザー上限:従量課金

《エンタープライズプラン》
・25,000円/月 ※1社
※価格は全て税抜
※送付通数:従量課金

※無料登録した場合、30日間全機能を無料で試すことが可能

【無料】資料DLはこちら:『請求管理クラウドサービス「MakeLeaps」』

Bill One|Sansan株式会社
請求書の受取・仕訳・保管まで、無料で効率化できる「Bill One」。受領する側の機能も充実しており、電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応している請求書発行システムである。

会計ソフトなど他システムとの連携も可能。従業員数100名以下の法人であれば無料で利用できるため、中小企業の請求書業務の効率化に役立つだろう。

【料金プラン】
・初期費用:無料
・月額料金:無料
※法人または個人事業主で、かつ従業員が100名以下の場合
※100件/月(受領件数)
※101名以上の法人は要問い合わせ

公式HP:『インボイス管理サービス Bill One』

@Tovas|コクヨ株式会社
「@Tovas」は、請求書業務を効率化できるクラウドサービスだ。さまざまな帳票データは、「FAX」「郵便」「WEB」のいずれかの方法で発送することができる。

専任担当による導入・運用のサポートがあり、導入時の細かなヒアリングとプランの相談が可能。全データ通信はSSLによって暗号化されており、ウイルスチェックも実施されるため安心だ。現状の帳票業務に合わせて最適なプランを提案してくれるため、まずは問い合わせてみるとよいだろう。

【料金プラン】
・初期費用:60,000円~
・月額料金:3,000円~
※配信通数による従量課金有

【無料】資料DLはこちら:『@TOVAS』

まとめ

請求書発行システムを利用すれば、請求書の作成から発送までを効率化できる。コスト削減やヒューマンエラーの防止といったメリットもあることから、導入を検討したいと考える企業も多いだろう。

導入を検討する際は、システムの費用面についてしっかり把握することが大切だ。システムごとの機能面やコストを比較し、費用対効果を見極めたうえで選択すると失敗しないだろう。ここで紹介したシステムの選び方やおすすめのシステムなども参考にしていただき、自社に最適な請求書発行システムを選んで欲しい。

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