共同作業を必要とする複数のチーム管理が可能に!Dropboxに「マルチチーム管理機能」を追加
Dropbox Japan株式会社(本社:東京都千代田区)は、提供するファイル共有サービス「Dropbox Business」 に複数のチーム管理を可能とする「マルチチーム管理機能」を提供開始することを発表した。
■「マルチチーム管理機能」追加の背景
チームの円滑な作業と連携のサポートのために開発され、これまで多くの企業で活用されているファイル共有サービスた「Dropbox Business」。顧客のビジネスの成長につれ、チームの構成が複雑化した結果、その対処に苦慮するようになってきたという声を多く聞くようになったという。
そこで、「Dropbox Business」 の大企業向け製品であるEnterpriseを利用している比較的大きな組織のために、一元管理を可能にするツールを開発することを決定した。
今回、提供を開始した「マルチチーム管理」機能は、管理者が複数いる Dropbox Business チームを簡単に把握し管理できるようにするための新しい機能だ。
■「マルチチーム管理機能」概要
小規模のスタートアップでは、全員が組織の役割を超えて、協力しながら業務に取り組んでいるため、ほとんどが1つのDropboxで企業全体を管理できる。
ところが企業規模が拡大してくると、それぞれの部署が独立して機能し始めるようになるため、部署単位でチームを作り、各チームを連携させるという構成が必要となる。同時に、企業が各チーム内の動きを把握できるセキュリティ対策も重要だ。「マルチチーム管理機能」は、このように多くの顧客が直面している課題への対処を可能にする。
この機能により、Dropbox Businessチームの管理者権限を、チーム外の人にも付与できるようになる。たとえば、営業、マーケティング、財務の各部門が、別々の Dropbox Business アカウントを設定している場合、各チームの管理者は、管理者権限を会社の IT チームに与えることができる。権限を得た ITチームは、これら3つの Business アカウントのすべてでアクティビティを追跡できるようになる。また、「マルチチーム管理者」は個々のアカウントの設定を変更することも可能だ。
■複雑な作業をシンプルに
「マルチチーム管理機能」を活用すると、複雑な作業をシンプルにできる。別のチームへのアクセス権が付与されたマルチチーム管理者は、管理しているすべてのアカウントを自由に切り替えられるので、ログアウトとログインの操作を繰り返す必要が無い。各チーム管理者が管理権限を保持したまま、会社側でも各アカウントのアクティビティを確認できるので、Dropbox Business の拡張や管理がこれまでよりも容易になる。
「マルチチーム管理機能」は、先行アクセスプログラムを利用している Dropbox Business Enterpriseプランの顧客を対象に、2019年3月1日より提供を開始。Enterprise プランのユーザーは、機能を有効化したのち各チームから権限を与えられることで、マルチチーム管理者になることができる。管理コンソールから試すことが可能だ。
■まとめ
簡単にファイルのやり取りができる「Dropbox Business」。今後「マルチチーム管理機能」を活用することにより、多様な働き方を後押しするきっかけにもなりそうだ。