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「今の会社で働き続けたい」は4年連続減少!~新入社員の働き方とキャリアの意識調査~

2019.04.25

株式会社ラーニングエージェンシー(東京都千代田区)は、2019年度入社の新入社員を対象にキャリアに対する意識調査を実施。「今の会社で働き続けたい」新入社員は4年連続で減少しているという結果となった。

■「今の会社で働き続けたい」新入社員は4年連続で減少

図1  今の会社で働き続けたいですか? (単一回答)
図1 今の会社で働き続けたいですか? (単一回答)

今の会社での勤続意向について聞いたところ、「できれば今の会社で働き続けたい」(50.4%)が4年連続で減少。全体の半数ほどの人数となった(図1)。これに付随して「そのうち転職したい」が前年度より1.7%増加の18.4%、「フリーランスとして独立したい」が1.3%増加の4.2%となった。
フリーランスの台頭といった働き方の多様化や、就活生に優位な売り手市場の継続とそれに伴う第二新卒採用増加などの影響で、新入社員の就社意識が数年で大きく低下している。今の新入社員はキャリアの選択肢が豊富にあるため、勤めている会社で働くメリットを提示することが早期離職防止に必要だといえるだろう。

■「楽しさ」や「自己成長」を重視する傾向

図2  今後どのような仕事をしてきたいですか? (複数回答)
図2 今後どのような仕事をしてきたいですか? (複数回答)

今後どのような仕事をしていきたいかについて聞いたところ、「楽しくてやりがいのある仕事」(67.0%)と「自身の成長につながる仕事」(49.8%)が、突出して多い結果となった(図2)。
今年度の新入社員は、これから仕事をしていく中で「楽しさ」や「自己成長」を重視する傾向があることが明らかになった。

■仕事を通じて自己成長したい!

図3  仕事を通して、何を成し遂げたいですか? (複数回答)
図3 仕事を通して、何を成し遂げたいですか? (複数回答)

仕事を通じて何を成し遂げたいかについて質問したところ、「自分を成長させたい」(58.3%)がトップとなった(図3)。調査開始以来「安定した生活を送りたい」が1位、「自分を成長させたい」が2位だったが、今年度は逆転した。

■「キャリア志向なし、楽しく働きたい」「今後決めていきたい」がさらに増加

図4  将来会社でどのような役割を担いたいですか? (単一回答)
図4 将来会社でどのような役割を担いたいですか? (単一回答)

将来会社でどのような役割を担いたいかという質問をしたところ、前年度に引き続き「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい(専門家)」(31.7%)を志望する新入社員が、「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい(管理職)」(24.0%)を上回る結果となった(図4)。
また、ここ数年間で、「キャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていたい」(22.3%)や「まだ(キャリアについて)はっきりしていない」(21.3%)が増加傾向にある。前項では、新入社員の約25%が仕事を通じて「自分の成長」を成し遂げたいと考えていることが明かになったが、その一方で、会社員として将来どのようなキャリアを目指すかを具体的に定めていない人も増加しているという興味深い結果となった。

■「優しく指導してくれる上司」がトップに

図5  自分のキャリアアップにつながる理想の上司はどんな上司ですか? (複数回答)
図5 自分のキャリアアップにつながる理想の上司はどんな上司ですか? (複数回答)

自分のキャリアアップにつながるのはどんな上司かという質問をしたところ、「優しく指導をする上司」(42.1%)が一番多いという結果になった(図5)。そして「優しく指導をする上司」と「プライベートのことも相談に乗ってくれる上司」(40.5%)が共に調査開始以来最多となった。
このような結果となった要因の1つとして、前項でも説明した「将来のキャリアを具体的に描いていない新入社員」が増加していることが考えられる。売り手市場での就職活動によって、自己分析や業界研究を十分にしないまま入社を迎えた人がいることが影響しているかもしれない。

■「働き方改革」の影響?

図6   今後3年間の会社での労働時間について、あなたの考えに近いものを選んでください(単一回答)
図6 今後3年間の会社での労働時間について、あなたの考えに近いものを選んでください(単一回答)

今後3年間の働き方について聞いたところ、「定時に帰りたい」(42.3%)と回答した人が調査開始以来5年連続で増加し、2年連続で回答者の4割以上がその意向を示した(図6)。世の中の「働き方改革」の機運が高まっていることから、このような傾向は今後さらに強くなる可能性がある。

■仕事とプライベートのオンとオフの切り替えを重視

図7  必要であれば、休日でも出社すべきだと思いますか? (単一回答)
図7 必要であれば、休日でも出社すべきだと思いますか? (単一回答)

必要であれば休日でも出社すべきかどうかという質問をしたところ、「あまり前向きではないが、必要ならば出社すべきだと思う」(52.9%)が例年と変わらず一番多い結果となった(図7)。一方で、2番目に多かった「休日に出社すべきではないと思う(22.9%)が、唯一増加傾向にある。仕事とプライベートのオンとオフの切り替えを重視する人が増えていることから、企業はこのような新入社員の意識変化をしっかりと理解する必要がありそうだ。

■調査概要

2019年度新入社員のキャリアに対する意識調査(速報値)
・調査対象者:同社が提供する新入社員研修の受講者(研修は東京・横浜・名古屋・大阪で開催)
・調査時期:2019年4月2~4月11日
・調査方法:自記式のアンケート調査
・サンプル数:5,673名

■まとめ

今回のアンケート調査で、新入社員の就社意識がさらに希薄化し、自分の時間を大切にしているといった特徴が明らかになった。ワークライフバランスを保てる職場づくりを進めていくことが、企業にとって急務の課題になりそうだ。