女性が考える「働き方改革関連法案」のメリットとデメリット。多くの人がデメリットを感じている?
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)が運営する、正社員勤務を希望する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』上で、「働き方改革」をテーマにアンケートを実施した。
メリットを感じている人は、そう多くはないことが明らかになった。
■働き方改革関連法案、多数が賛成する一方、法案ごとに理解度にばらつき
働き方改革を推進するため、2019年4月より働き方改革関連法案が順次施行されている。
この各法案について概要を説明した上で、賛成か反対かを質問したところ、最も賛成の声が多かったのは、「年次有給休暇の取得義務化」(85%)、次いで「フレックスタイム制の拡充」(80%)が続いた。
全体的に「反対」の声は少なかったものの、「わからない」が5割を超える法案(割増賃金率の中小企業猶予措置廃止:64%、高度プロフェッショナル制度の創設:64%、勤務間インターバル制度の導入:55%)もあった。
関連法によって認知度や理解度にばらつきがあるようだ。
■働き方改革に取り組む職場は44%
「現在の職場では、働き方改革に取り組んでいますか?」と質問すると、44%が「取り組んでいる」、56%が「取り組んでいない」と回答した。
■今のところ働き方改革のメリットは感じていない人が45%
「現在の職場は働き方改革に取り組んでいる」と回答した人に、働き方改革で感じたメリットについて質問すると、45%が「今のところメリットは感じていない」と回答した。
次いで「残業が無くなった/少なくなった」(27%)、「プライベートと仕事の両立がしやすくなった」(22%)が続いた。
■働き方改革のデメリットは何か
一方、感じているデメリットを質問すると、「勤務時間について厳しく指導されるようになった」(31%)が最多となった。
次いで「今のところデメリットは感じていない」(28%)、「終わらない仕事がどんどん溜まっている」(23%)となった。
■まとめ
調査結果によると、約4割の企業が「働き方改革」に取り組んでいるものの、特にそのメリットを実感していない人も多いようだ。勤務時間について指導されるようになるなど、デメリットを感じている人も少なくない。
本格的に始まったばかりの「働き方改革」。まずは、できることから労働環境の改善に向けた取り組み、ワークライフバランスや生産性向上につなげてみてはどうだろうか。
■調査概要
・調査方法:インターネットによるアンケート
・調査対象:『エンウィメンズワーク』を利用する女性
・有効回答数:377名
・調査期間:2019年6月13日~7月17日