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約3人に1人が賃上げなく「取り残されている」と感じている NEXER&RSG調査

2025.04.15

株式会社NEXERは、建設・不動産専門の転職エージェント「株式会社RSG」と共同で「賃上げ」に関するアンケートを実施。実際に働く人たちがどれほどの恩恵を受けているのか、その実態を明らかにした。

RSG転職ナビ(株式会社RSG)

調査概要

「賃上げに関するアンケート」
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年3月24日~ 4月2日
調査対象者:事前調査で「現在会社員として働いている」と回答した全国の男女
有効回答:500サンプル
出典元:株式会社RSG
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合がある

賃上げへの実感「自分の職場では賃上げがなく取り残されていると感じる」が最多

賃上げへの実感「自分の職場では賃上げがなく取り残されていると感じる」が最多

本調査ではまずはじめに、最近の賃上げ傾向に関してどう感じているか質問。その結果34%が「自分の職場では賃上げがなく取り残されていると感じる」と回答し、最も多い割合を示したという。次いで「賃上げはあったが、物価上昇のほうが大きいと感じる(33.6%)」が続いている。

それぞれの理由には「賃上げしている企業がうらやましい。主に大きい会社だけではないかと思う。(40代・女性)」「ほとんどの物の値段が上がっているので給料が上がってもそれに追いつけない。(30代・男性)」などが挙げられた。

6割近くが「不公平感を感じた」 昇給制度に不満がある人は約半数

6割近くが「不公平感を感じた」 昇給制度に不満がある人は約半数

なお本調査では、自身が賃上げされた人は38.8%で、上昇分が「5%以上」となった人は26.3%にとどまったという。

さらに、賃上げについて不公平感などを感じたことが「ある」と回答した人が57.4%と、半数以上であることも明らかになった。その理由としては「仕事内容は変わらないのに、場所によって賃上げされているためです。(20代・女性)」「働いている会社で全然違う。国からお金を出して働いている人全員賃上げしてほしい。(30代・女性)」といった声があるようだ。

また、職場の昇給制度についての不満はあるか尋ねる項目では、48.2%が「ある」と回答したことも判明。不透明な評価基準や能力給がないことなどに不満を感じる声が寄せられたという。

まとめ

賃上げの実態には格差が生まれており、それが多くの人に不公平感や不満を感じさせる要因となっていることがうかがえる調査結果となった。また、物価の高騰により賃上げがあっても生活にプラスとなっていないという声も多く、実質賃金の上昇にはつながっていないことがわかる。

厚生労働省が発表している2025年2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)では、名目賃金の伸び率は3.1%となっているものの、消費者物価指数(持ち家の家賃換算分を除く総合)の上昇率はそれを超える4.3%となり、実質賃金が前年同月比で1.2%減となったことが報告されている。

物価の上昇が続く中、賃上げの重要性は依然として高いと考えられる。従業員の不公平感や不満をうまないためにも、企業は早急な対応に取り組んでいく必要があるだろう。

出典元:毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等