掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

中高年の社外交流がキャリア意識に好影響 ニューホライズンコレクティブ調査

2025.04.30

ニューホライズンコレクティブ合同会社(本社:東京都港区、代表:山口裕二、野澤友宏)は、中高年(40歳〜65歳)を対象に「中高年の社外交流とキャリア意識」に関する調査を実施。かつての終身雇用や年功序列が薄れ、社外との接点や新しい知見の獲得が、キャリア継続や自己成長のカギとなる場面が増えているとして、中高年の社外交流について実態を明らかにした。

調査概要

調査期間:2025年3月19日~2025年3月20日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1010人
調査対象:調査回答時に中高年(40歳~65歳)と回答したモニター
調査元:ニューホライズンコレクティブ合同会社
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:【調査発表】社外交流を求める人が叶えたい1位は「新しいアイデアや知識」(ニューホライズンコレクティブ合同会社)

中高年層の6割超が「社外交流の減少」を実感 成功体験は?

中高年層の6割超が「社外交流の減少」を実感 成功体験は?

本調査ではまずはじめに「昔からの友人や家族以外との交流頻度」について質問。「ほとんどない(25.8%)」「年に数回(20.2%)」との回答が上位に並び、社外交流の頻度が限られている様子がうかがえる。また「若い頃と比べた社外交流の変化」について「とても減った(29.4%)」「減ってきている(31.7%)」と回答する人が合わせて6割を超えていることも判明した。

続いて本調査では「社外の人と話す機会で感じたこと」について質問。その結果「いろんな人と交流することで、刺激を受けた(34.2%)」「他社の働き方を知って、視野が広がった(29.6%)」「異業種の人と話して、新しい発想を得られた(24.9%)」といった回答が上位に挙げられたという。同社は社外交流を通じて得られる刺激や視野の拡大が、自己肯定感や自己承認を高める上で重要な成功体験となっていると分析している。

さらに「社外の人と関わる機会は、多いほうが望ましいと感じますか?」との質問に対する回答は「とてもそう感じる(21.6%)」「やや感じる(54.8%)」が合わせて8割近くに及んでおり、肯定的な声が多いことが明らかになった。

社外交流への渇望や期待

社外交流への渇望や期待

次に本調査では「社外交流の機会によって叶えたいこと」について質問。同社は、社外交流の機会を多いほうが望ましいと考えている人とそうではない人とで、回答に違いがあったことを報告した。

社外交流の機会が多いことに肯定的な考えを持つ人では「新しい知識やスキルを得る」「新しいアイデアや発想を得る」「自分の仕事やスキルの価値の再認識」といった回答が上位に挙げられている。

一方で、社外交流に消極的な考えを示した人では「特に叶えたいことはない」が最多で、前問で「全く感じない」と回答した人では、その割合は7割を超えたという。

さらに同社は「社外交流の機会によって叶えたいこと」について、現在の社外交流の頻度別にも回答結果を集計。社外と接点が少ない人ほど「特に叶えたいことはない」と感じる傾向が強く、逆に交流の頻度が高まるほど具体的な目標を持つ人が増えることが明らかになった。

まとめ

40代以上の中高年層では社外交流の頻度が少なく、若い頃よりも減少したと感じている人が多数いることが明らかになった。一方で、社外交流に肯定的な考えを持つ人や、実際に社外交流の機会が多い人では、社外交流の目的意識が明確化していることも判明。社外との関わりが、キャリアへの関心や自己成長意欲を向上させるきっかけとなっている様子がうかがえる。

少子高齢化や定年の延長、リスキリングの推進など、働く環境は変化し続けており、キャリア形成に悩みや課題を抱える中高年層も少なくないだろう。中高年層において、より主体的なキャリア形成を促す上では、自己理解を深めることや、自身の価値を再認識することが重要だと考えられる。社外交流はそうした機会を作る、ひとつの有効な手段となるのではないだろうか。参考にしていただきたい。