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長期休暇中に「退職」を考えた経験「あり」が4割超 mamori調査

2025.05.08

働く人々の幸福度向上と、より健全な労働市場の形成に寄与することを目指し、弁護士法人mamoriは、日本全国在住の20〜50代の男女550名を対象に「"長期休暇後の仕事のモチベーション”に関する意識調査」を実施した。

調査概要

調査概要:”長期休暇後の仕事のモチベーション”に関する意識調査
調査期間:2025年5月2日
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:日本全国在住の20〜50代の男女
調査人数:550人
出典元:弁護士法人mamori

長期休暇中に自身のキャリアと向き合った人が35.2%

同社の発表を見ると、長期休暇中に「今後のキャリアについて見直した」とする回答は全体の約3分の1に上り、多くの人が休暇中に自己のキャリアと向き合っていることがわかる。一方で全体の4割以上は見直しをしなかったことから、多くの人にとっては休暇が純粋なリフレッシュの期間となっていると考えられる。

また、休み明けの出勤に何らかの抵抗感を抱いた経験があるか尋ねる項目では、全体の約8割が「ある」と回答したことも判明。同社は特に「何度も感じたことがある」と回答した層が4割近くに達していることに注目。この問題は構造的・継続的な課題であるとの考えを示した。

長期休暇中に「退職」を考えた人が4割超え

長期休暇中に「退職」を考えた人が4割超え

続いて同社は、長期休暇明けに「会社に行きたくない」と感じる理由について調査。「休暇中に心がリセットされすぎた」「上司・同僚との関係がストレス」「長時間労働や残業がつらい」といった回答が上位に並んだことを報告した。

さらに、全体の4割超は長期休暇中に退職を考えた経験があるという。同社は「何度もある」と答えた層について、職場環境やキャリアに対する不満が継続的であり、長期休暇を経てその思いが強化されている可能性が高いと指摘している。

また、長期休暇後に「退職を決めた」または「強く意識するようになった」理由として「仕事に戻ることを考えると強いストレスや不安を感じた」「心身の疲れを客観的に認識し、これ以上続けるのは難しいと感じた」が上位に挙げられたという。同社はこの結果を受けて、長期休暇が心身を「正常化」させ、通常の職場環境で感じていたストレスや負担を明確に認識する機会になっていると分析している。

まとめ

本調査結果から、長期休暇は多くの労働者にとって自身のキャリアや働き方を客観的に評価する機会になっていることがうかがえる。その結果として退職を検討するに至っているとみていいだろう。

長期休暇明けの出勤への抵抗感を「一時的な気分の落ち込み」と捉えず、従業員がキャリアや働き方を見直した結果であると考えると、企業としての対応方法も大きく変わってくるのではないだろうか。