企業の課題感「新規人材の確保」より「人材の定着」に マイナビ調査
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、中途採用業務を担当する企業の人事担当者1500名を対象に「企業の雇用施策に関するレポート2026年版(2025年実績)」を実施した。
調査概要
マイナビ「企業の雇用施策に関するレポート2026年版(2025年実績)」
調査期間:2025年12月17日~12月22日(予備調査・本調査一体型)
対象者:従業員数3名以上の企業において、直近(2025年1~12月)に中途採用業務を担当しており「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者 1500名
出典元:企業の雇用施策に関するレポート2026年版(2025年実績)(株式会社マイナビ)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある
「新規人材の確保」より「人材の定着」
本調査ではまずはじめに、企業の中途採用担当者を対象に、自社の人材課題として「新規人材の確保」と「人材の定着」のどちらに強い課題感を持っているかを質問。
その結果「人材の定着(50.9%)」が「新規人材の確保(25.8%)」を25.1pt上回った。
また「若手の早期戦力化」と「シニア人材の活用」における課題の比較では「シニア人材の活用が進まない(44.2%)」が「若手の早期戦力化が進まない(28.7%)」を15.5pt上回った。若手育成以上に、シニア活用が課題になっていることが明らかになった。
賃上げは全年代で約8割の実施
2025年の企業の賃上げ実施率(「前年度より上げた(計)」)については、20‐50代の全年代において約8割程度となった。
年代間の差は5pt未満にとどまっているが、賃上げ率の詳細をみると、4%以上の賃上げの割合は「20代(27.1%)」「30代(24.5%)」となった。一方で「40代・50代」は各20.8%にとどまり、「20代」と6.3ptの差がみられている。
教育投資をする企業割合は増加傾向
続いて、従業員への教育投資状況について質問。2025年にリスキリングを含む従業員の教育訓練費に「1万円以上投資した(計)」企業は前年(79.2%)より4.3pt増え、83.5%になった。
また、教育に関する年間の平均投資額も全体で208.6万円と前年(165.0万円)より43.6万円増加している。
ただし、従業員数別では「301~1000名」「1001名以上」で投資の実施率が9割を超える一方で「3~50名」では63.2%と、企業規模により投資状況の差がみられている。平均投資額についても「1001名以上」は431.1万円と、中小企業や準大手を200万円以上も上回ることが明らかになった。
まとめ
企業の人材戦略は「採用」中心から「定着・活用」へと大きくシフトしていることが可視化された、本調査。賃上げや教育投資の実施状況からみても「つなぎ止め、育てる」ことへ重心が移っていると考えられる。
個別施策の実施はもちろんだが「定着を前提とした人材戦略」への転換も、同時に進めていくことが重要だろう。長期的に働き続けられる環境の整備や年齢に依らない役割設計、再教育の仕組みづくりなどに取り組みたい。









