新卒と企業「指示待ち」が悩みの共通ワード note調査
note株式会社は、2026年4月に入社した新入社員(以下:新卒)と、受け入れ側の企業、それぞれがnoteに投稿した記事をLLM(大規模言語モデル)で分析。両社の間にみられたギャップについて報告した。
分析概要
データソース:noteに投稿された記事のなかで、新卒関連のタグ(※)が付いているものを抽出
※対象タグ:新卒 / 新社会人 / 新入社員 / 入社 / 入社式 / 26卒 / 研修 / 配属 / 社会人1年目 / 新人教育 / 新入社員研修 / オンボーディング / 若手育成 / OJT / メンター
対象期間・件数:2026年4月1日〜4月26日に投稿された対象タグつき記事20460件から、LLMで書き手の視点を分類。このうち新卒本人の視点で書かれた記事3247件(2026年4月入社の当事者がリアルタイムで語っている記事)と、受入側の視点で書かれた記事447件(マネジメント・HR・メンター・企業公式)を分析対象とした
分析手法:大規模言語モデル(LLM)による自動分析を実施し、各記事に対して以下を判定・付与
価値観分類(n=2422):新卒本人が「働く上で大切にしたいこと」として語っている内容をカテゴリ分類
悩み・不安の原因分類(n=2060):新卒本人の記事から、組織風土・価値観の不一致、成長実感の欠如、仕事内容のミスマッチなど10カテゴリに分類
受入側の課題分類(n=310):受入側企業の記事から、課題感(新人の主体性不足、育成リソース不足など)をカテゴリ分類
頻出ワード抽出:新卒側・受入側それぞれの記事から、ポジティブ・ネガティブな文脈で使われている特徴的な単語を抽出し、出現頻度をランキング化
出典元:成長したい新卒と、主体性不足を嘆く企業──共通の悩みは「指示待ち」。noteの記事をLLM分析(note株式会社)
※各分析項目は1記事から複数項目を抽出しているため、割合の合計は100%を超える場合がある。各グラフの割合は、該当する分類が付与された記事を母数として算出しており、分析項目ごとに母数が異なる
課題感にギャップがある一方で共通する悩みも
同社の分析結果を見ると、企業が抱える課題感の1位は「新人の主体性・自律性が足りない(74.2%)」となった。一方で、新卒自身が働く上で最も大切にしたいのは「自己成長・学び(42.5%)」。悩みの上位にも「成長実感の欠如」が並び「成長への意欲は持っているものの、手応えが見えにくい環境で、企業の期待する形では行動に表れていない」と同社は分析している。
同社はさらに、この構造を象徴するのが「指示待ち」というワードであると解説。企業側の記事に頻出するネガティブワードで1位、新卒側でも3位に登場したワードだという。企業は「指示待ちで困る」と言い、新卒も「指示待ちの自分が嫌だ」と感じているようだ。
そのほか、新卒側で目立つのは「同期」で、ポジティブな文脈で1位に入る一方、ネガティブでも2位となった。
企業側では、ポジティブに「伴走」「対話」「心理的安全性」と理想が並ぶ一方、ネガティブには「指示待ち」「属人化」「放置」と現場の実態が続いた。
まとめ
新卒社員は「成長したい」という強い意欲を持つ一方で、企業側は「主体性不足」や「指示待ち」に課題を感じており、双方の期待と実態にギャップが生じていることが明らかになった。
しかし「指示待ち」という悩みは企業・新卒の双方に共通している。単純な世代論ではなく、成長機会や対話不足といった組織側の課題も背景にあると考えられる。
オンボーディングや育成環境の設計を通じて、主体性を引き出す仕組みづくりを進めたいところ。1on1やメンター制度、フィードバック機会の充実を進め、新卒が安心して挑戦・成長できる環境を整備したい。












