「若手の離職実態」定着のカギは上司やメンバーとの関係性 リクルートMS調査
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山﨑淳)は、社会人1~3年目を対象とした「若手の離職実態調査2026」の結果を公表した。調査では、待遇や労働条件だけでなく、仕事の進め方を含む上司との関係性や、成長実感を得られる環境が若手の定着に大きく影響していることが明らかになった。
調査概要
調査期間:2026年2月19日〜25日
調査対象:一般企業・公務員・教職員・非営利団体の正社員・正職員として勤務する社会人1〜3年目(大学・大学院卒のみ)
調査手法:Web調査会社を用いたインターネット調査
有効回答数:968
出典元:「若手の離職実態調査2026」の分析結果を発表(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
「能力を生かせない」が離職理由の上位に
本調査によると、若手社員が離職を考えた経験がある割合は62.2%で、2023年調査から大きな変化はみられなかった。辞めたいと思った理由としては「仕事にやりがい・意義を感じない(21.8%)」「給与水準が満足できない(19.5%)」「自分のやりたい仕事ができない(14.1%)」などが上位を占めている。
一方、実際に離職した人の理由では「労働環境・条件がよくない(22.4%)」に続き「仕事で自分の能力や持ち味を発揮できない(21.6%)」が2位に。
前回調査で上位だった給与水準への不満は順位を下げている。待遇面だけでなく、「自身の強みを発揮できるかどうか」が定着に影響する傾向が強まっている。
成長環境や共感が「辞めない理由」に
離職を思いとどまる理由としてもっとも多かったのは前年同様に「転職にはリスクがある(15.6%)」だが、その割合は前回調査から低下。
一方で「成長できる環境がある」「仕事にやりがい・意義を感じている」「会社のビジョンや価値観に共感している」といった前向きな理由の割合は増加している。
若手人材の定着は給与や福利厚生に加え、仕事への納得感や組織への共感を醸成することの重要性が増している、といえるだろう。
上司との仕事の進め方の相性が定着を左右
さらに本調査では、離職していない人ほど「上司との仕事の進め方が合っている」と感じている傾向にあることが確認された。
人間的な相性だけでなく、業務の進め方やコミュニケーションのスタイルが一致していることが、若手の定着に結び付いている可能性がある。
また、職場の心理的安全性も重要な要素となっている。「率直に意見を言い合える」「メンバーから学ぶことが多い」「仲間と目標を達成したいと思える」といった職場環境は、離職防止につながることが示唆された。
まとめ
人材確保が難しくなる中、若手社員の定着施策は待遇改善だけでは十分とは言えなくなっている。
企業としては、育成制度やキャリア支援に加え、現場マネジャーと連携しながら、仕事の進め方のすり合わせや心理的安全性の高い職場づくりを進めることが求められる。
若手が能力を発揮し、成長を実感できる環境づくりを通じて、主体的に働き続けたいと思える組織づくりにつなげていきたい。












