大手企業課長職、3人に1人が「マネジメントの悩みを相談できない」 iCros調査
株式会社iCros(本社:東京都港区、代表:藤野里衣)は、従業員1000人以上の企業で3人以上の部下を持つ課長職のプレイングマネージャー110人を対象に、マネジメントの実態調査を実施した。その結果、課長職の孤立が課題として浮かび上がった。
調査概要
調査名称:大手企業課長職の本音とマネジメントに関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2026年5月1日〜同年5月2日
有効回答:従業員1000名以上の大手企業に勤務する課長職で、3名以上の部下を持つプレイングマネージャー 110名
出典元:株式会社iCros
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない
課長職の約半数が「率直なフィードバック」を諦める現状
本調査では「課長職として感じる葛藤」について質問。「日常的に感じる」「しばしば感じる」こととして「価値観の異なる部下とのコミュニケーションに気を遣う(60.9%)」が最多に。そのほか「課長職に負荷が集中していると感じる(55.4%)」「経営や上司の方針に納得できないことがある(55.4%)」「部下の前で弱音を吐けず孤独を感じる(54.6%)」という結果だった。
また「本当は実践したいができていないこと」としては「部下に言いたいことを率直に伝える(47.3%)」「部下一人ひとりとじっくり向き合う(42.7%)」が上位に挙げられた。育成の重要性を認識しながらも、十分なコミュニケーションを取れない実態がうかがえる。
課長職の3人に1人が孤立、外部からの支援ニーズが高まる
マネジメントに関する相談相手については「社内の先輩や同僚がいる」が46.4%だった。一方で「相談できる相手はいない」は33.6%に上っている。管理職の約3人に1人が、悩みを抱えたまま業務を遂行しているようだ。
一方、求める支援では「社外の専門家から客観的なフィードバックがもらえるサポート(38.2%)」が最多に。次いで「部下とのコミュニケーションや1on1の練習・ロールプレイができる場(33.6%)」「部下への厳しいフィードバックを第三者が代わりに伝えるサポート(31.8%)」が続いた。
管理職自身がフィードバックを受ける機会や、コミュニケーションスキルを磨く実践の場を求めていることがうかがえる。
まとめ
多くの課長職が部下育成やコミュニケーションに課題を抱えながら、相談相手がいない状況でマネジメントを担っている実態が明らかになった。プレイングマネージャーは業務と管理の両立が求められるため、心理的な負担が大きくなりやすい。
そうした中、管理職研修を実施するだけでなく、継続的なコーチングや社外メンターの活用、1on1の実践トレーニングなど、管理職が安心して悩みを相談できる環境づくりが重要になるだろう。管理職個人の力量に依存するのではなく、組織としてマネジメントを支える仕組みを整備することで、管理職の孤立を防ぎ、部下育成やエンゲージメント向上につなげていきたい。












