新卒若手の93.2%「仕事に向いていない」と感じた経験 TCD調査
株式会社TCDの調査研究ユニット「Culture Insight Lab」(所長:山崎晴司)は、全国の30歳以下の新卒1~3年目の正社員459人を対象に「若手の早期離職リスクと定着コミュニケーションに関する調査」を実施。入社後に「仕事に向いていない」と感じた経験がある人が、93.2%に上った。一方、上司に相談した若手の約6割が、仕事へのモチベーションや定着意欲が高まっており、若手の不安に対する職場側の継続的な支援の重要性が示された。
調査概要
調査名:若手の早期離職リスクと定着コミュニケーションに関する調査
調査期間:2026年6月25日~7月22日
調査対象:従業員数20人以上の会社・団体に勤務する、新卒入社1~3年目の30歳以下の若手正社員
有効回答数:459名
調査方法:インターネット調査(Questant)
出典元:株式会社TCD
93.2%が「向いていない」と感じた経験、理由は業務量や時間管理
本調査では、現在の会社に入社してから「この仕事は自分に向いていない」と真剣に考えた経験について質問。その結果「頻繁にある(22.2%)」「時々ある(47.9%)」「一度くらいはある(22.9%)」を合わせて、93.2%となった。
その理由としては「覚えるべき業務量や知識が多すぎる(28.1%)」「予定通りに仕事を終わらせられない(24.4%)」が上位に挙がった。
「向いていないかもしれない」という状況を打破するために、自主的に工夫や行動を起こした人は約88%に。一方、その結果について「好転した」と回答した人は44.5%にとどまり「状況が変わらない・悪化した」が55.4%となった。
上司に相談した約6割が「モチベーション」「定着意欲」向上
さらに「仕事に向いていない」と悩んだ際に、上司に相談した人は62.5%と半数超に。ただし、相談した人のうち「単発相談」にとどまった人も45.4%と半数近くを占めている。
対話後の変化としては、仕事へのモチベーションや「この会社で働き続けたいという気持ち」について、約6割が「高まった」と回答した。
一方で、上司への相談だけでなく、若手が職場に求める具体的なサポートでは「業務の優先順位付けや効率化のアドバイス(35.1%)」が最多に。次いで「成果物の具体的な改善点指導(26.5%)」「段階的なステップの用意(25.3%)」と続いた。
まとめ
本調査結果からは、若手社員の「仕事に向いていない」という不安を、本人の努力だけに委ねないことが定着支援のポイントになる可能性が示された。
実際に、93.2%が入社後に仕事への適性に不安を感じた経験があり、そのうち55.4%は自ら工夫や行動を起こしても状況が変わらない・悪化したと回答。一方、上司への相談後には、約6割が仕事へのモチベーションや会社で働き続けたいという気持ちが高まったと回答している。
人事部門やマネジメント層では、若手との日常的な対話を通じて不安を把握し、業務の進め方や改善点を具体的に示すなど、継続的に伴走できる仕組みを整えていきたい。










