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今月の人事・労務トレンドVol.1 新年度スタート コロナウイルス感染防止のための「3密」を避ける新人研修の実施方法

2020.04.07

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、感染拡大防止のためにテレワークの導入や大人数が一カ所に集まって行う入社式および研修等の実施方法を見直す企業が増加している。なかでも、新入社員を対象とした新人研修は、社会人としてのスキルや価値観を育成する重要なイベントのため、この状況の中どのように実施するべきか悩む人事担当者も多いのではないだろうか。

 今回は、新人研修の目的や新型コロナウイルス集団感染のリスク回避に有効な「3密」を避けて行なう新人研修の実施方法、オンライン研修を導入するときに気をつけたいポイントについて見ていく。

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目次

1.新人研修の目的とは
2.新型コロナウイルスが企業に与える影響
3.3密を避けた新人研修の実施例
4.オンラインで新人研修を実施するときのポイント

新卒研修の目的とは

企業理念や方針の理解
 新入社員には、まず自社についての理解を深めてもらうことが重要だ。企業理念や事業の目的、ビジョンなどを伝えることで、「働く意味」や「「自身が目指すもの」などを意識として落とし込むことができるだろう。また、企業という組織全体の仕組みや、その中で自分が置かれた立ち位置の理解を促すことで、一人ひとりの役割を明確化でき、社員の意欲向上にもつながりそうだ。

業務の遂行に必要な基礎知識を身につける
 担当業務を遂行する上で必要となる、基礎的な知識やスキルを身につけることも、新人研修の目的の一つだ。現場での実務経験を積み重ねていくために必要なベース作りとしても有効になるだろう。また、基礎知識の理解を深め、入社後の早いうちに成功体験ができると、早期離職の防止にもなる。仕事がうまくいくと「楽しい」「もっと努力しよう」といった意識が高まり、結果的に社員のスキルアップにつながるといった好循環が生まれることも期待できそうだ。

社会人としての自覚醸成
 新卒入社の社員の意識を、「学生」から「社会人」へと変える場としても有効だ。社会人未経験であれば、基本的なビジネスマナーが身についていない場合も多いだろう。顧客やクライアントからのイメージダウンにつながらないよう、社会人に必要な基本行動やスキルは最低限習得できるよう対応したい。

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新型コロナウイルスが企業に与える影響

 新型コロナウイルスが世界的に広がりを見せる中、さまざまな対応に追われる企業も多いのではないだろうか。ここでは、企業への影響や求められる対応について見ていく。

3密を避ける

 政府でも、新型コロナウイルス感染症の集団感染予防として「3つの密」を避けることを推奨している。3密とは、寒気状態が悪い「①密閉空間」、複数の人が同じ場に集う「②密集場所」、人々が間近で会話や発声する「③密接場面」が揃った状態だ。

 多くの企業で従来から取り入れられている対面方式での新人研修は3密の条件を満たしやすく、クラスター発生のリスクも高い。そのため、企業には研修の実施や業務を進めるにあたり、3密を作らないための工夫や環境作りが求められる。

企業のテレワークが進む
 これまでも、働き方改革の一環として、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方の実現に向け注目されていた「テレワーク」。しかし、新型コロナウイルス感染拡大が大きく報道されたことを機に、安定的に業務を継続する手段の一つとして、在宅勤務を中心としたテレワークの導入を進める企業も増加している。また、通勤中の感染防止といった観点から、社員の身を守るために導入を進めるケースもあるようだ。

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入社式・新人研修における実施方法の見直しが必要に
 新型コロナウイルスの感染拡大が収束する気配がない中、入社式の実施や新人研修の実施方法を見直す企業も多い。実際に、中止や延期を決断した企業もあるだろう。「予定通りの日程で行うことは可能か」「行う際に中すべきことな何か」といったことを、実際に起こり得るリスクを想定しながら、的確に判断することが重要だ。

3密を避けた新人研修の実施例

 密閉・密集・密接環境を避けつつ、新人研修を実施するためにどのような方法が考えられるだろうか。ここでは、3密を避けながら実施可能な新人研修の実施方法を紹介する。

オンラインで実施する

 採用面接や入社式をオンラインで実施する企業も多いが、新人研修でも活用できる。中でも、座学を基本とする研修は、オンライン研修が取り入れやすい。例えば、研修担当者が事前に録画をしておいた動画を活用し、ビジネスマナーや基礎知識を始め、自社に対する業務理解を行うと良いだろう。また5~6人の社員がチームとなって同時に一つのテーマについて議論やワークを行なう「グループワーク」においても、WEB会議ツールの活用が可能だ。

 オンラインで研修を行なう際は、事前にインターネット環境の整備や視聴できるツールの導入、セキュリティ対策が必須となるため、実施内容とともに検討しておくと良いだろう。また、新入社員へのパソコン配布が必要な場合は、必要台数の把握や手配を事前にしておきたい。

対面の研修は少人数で実施する
 新人研修のカリキュラムによっては、オンラインでの実施に向かない内容もあるだろう。その場合は3密環境を作らないよう注意を払い、対面での研修を実施する必要がある。例えば、実際の業務を想定した「ロールプレイ」や「実践体験」は、よりリアリティを出すためにも対面で実施されるのが一般的だ。対面で行う場合は、グループの人数を少人数に制限し、その中で行える方法を検討すると良い。実施する場所の換気状況や会場の規模などを確認し、1グループあたりの人数を検討しよう。
 
 また、「OJT」も現場での実践が基本となるため、遠隔で行なうのは難しい。「日程を細分化する」「一指導者あたりの研修対象者を少人数化する」といった工夫が必要だ。このほか、研修内容の定着を目的とする「フォローアップ研修」も少人数で集まり開催するのが望ましいが、難しい場合はオンライン化が可能かを再検討してみるのも良いだろう。

オンライン研修サービスを利用する
 自社で3密を避けた新人研修の実施が難しい場合は、オンライン研修サービスを活用するのもおすすめだ。新型コロナウイルスの感染拡大の状況が刻々と変化する中、新人研修の実施方法を一から検討し実施するには、準備にも多くの時間が必要となるだろう。オンライン研修サービスを利用すれば、自社で研修用の動画を用意する必要がないため、初めてオンライン化に踏み切る企業でも導入がしやすくい。また「Off-JT」としての利用も可能だ。ここでは、オンライン研修を提供しているおすすめのサービスを紹介する。

株式会社カルチャリア

 株式会社カルチャリアでは、オンラインでの新入社員研修を企業ごとに実施するサービスを提供している。ビジネス基礎や、タイムマネジメント、コミュニケーション能力など基本的なことをオンラインで受講することができる。

 また、新人以外にも管理者やマネージャー向け、テレワーク導入企業向けのオンライン研修など、様々なオンライン研修の受講が可能だ。

<お問い合わせ先>
株式会社カルチャリア
お問い合わせフォーム:https://bit.ly/3dHv56z
電話番号:03-5786-6805
メールアドレス:info@culturia.co.jp

<研修マニュアル>
2020年度スタート! 新人基礎研修マニュアル

Mogic株式会社

 Mogic株式会社が提供するLearnOはeラーニングが初めてなユーザーもストレスなく学習ができるようスマートな操作をコンセプトにおいたeラーニングシステム。スマホ/タブレット/PCで簡単に導入でき、100名までなら、初期費用無料、月額定額9,800円(税別)の1ヶ月単位で契約が可能だ。

 すべての利用者がどの講座やテストを受けたかがリアルタイムにデータ蓄積され、看護師、薬剤師、営業マンなど専門教育での活用事例が増えている。

<お問い合わせ先>
Mogic株式会社
電話番号:03-3997-7408
メールアドレス:info@mogic.jp

<サービス資料>
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オンラインで新人研修を実施するときのポイント

 新人研修をオンラインや3密を避け少人数制で行なう場合は、生じる可能性のあるデメリットについて事前に対策を講じることも重要だ。新人研修の効果や成果をあげるために、押さえておきたいポイントについて見ていく。

コミュニケーション対策
 遠隔で行われるオンライン研修では、集合型研修に比べコミュニケーションの機会が減少する場合がある。そのため、新人研修に参加する社員同士、または育成担当者や講師とのコミュニケーションの取り方は予め検討しておきたい。例えば、相手とのメッセージのやり取りがスピーディーにできる「ビジネスチャット」や、情報共有やタスク管理など、多様な用途で使える「グループウェア」の活用も有効だ。社員同士がコミュニティを作って気軽に連絡を取り合うことや、研修担当者や講師とのリアルタイムな会話も可能になるだろう。ビジネスチャットやグループウェアにはさまざまな種類があるため、新たに導入する場合は、運用コストや目的に合わせて、機能やセキュリティ面の確認もしておこう。

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疑問をそのままにしない
 研修を受けた社員が感じた疑問は、できるだけ迅速に解決するのが望ましい。特に社会人になったばかりの新卒採用者に対する新人研修では、企業のことだけでなく社会人としての基礎を一から学ぶ場となるため、さまざまな疑問が出ることが想定できる。オンライン研修を効果的に実施するためには、研修受講者が感じた疑問をそのままにせず、研修内容をより深く理解できるフォローアップ体制を作ることも重要だ。しっかり理解していることを確かめるためにも、定期的なレポートや研修日報の提出を求め、それに対してフィードバックを行おう。その日の研修の最後には、必ず質疑応答の時間を設けたい。

 また、メンター制度やブラザー・シスター制度などを導入し、新入社員が感じる精神的な不安や職務面の疑問に対するフォロー体制を企業内で構築するのも良いだろう。

大切な人財を守る

 新型コロナウイルの感染が拡大する中、企業には大切な「人財」である社員を守る必要がある。すでにテレワークを導入・推奨する企業も増えているが、業務内容や職種によっては出社を前提とする社員もいるだろう。

 新人研修においても、内容によってはオンラインでの実施が難しく、オフィスへの出社が必要になることもある。その場合は、手指消毒ができる準備や研修前後の手洗い・うがい、マスク着用の呼びかけも忘れずにしたい。また、研修参加前の体温計測も取り入れると良いだろう。

まとめ

 新型コロナウイルス感染拡大が広がり、企業には事業の継続方法や社員の安全に配慮した適切な対応が求められている。入社式やその後の新人研修においても実施の可否や日程調整、実施方法について迅速な判断に迫られる企業も多いのではないだろうか。

 新人研修は、希望に満ちた新入社員の力をいかんなく発揮できる土台作りとしても有効な場となるだろう。改めて自社における研修の目的を明確にし、新型コロナウイルス予防を徹底しながら、有意義な新人研修の実施方法を検討してもらいたい。

<研修マニュアル>
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