2024年版 国内シェアが高い主要クラウドPBX5選・用途別おすすめクラウドPBXサービス
テレワークや働き方の多様化が進む中、PBX(電話回線の交換機)をクラウド化したクラウドPBXを導入する企業が増えている。本記事ではクラウドPBXの主要サービスを紹介する。有用なサービスを選択する一助としてほしい。
目次
●クラウドPBXの特徴と導入のメリット
●国内シェアが高い主要クラウドPBX5選
●用途別おすすめクラウドPBXサービス
●スモールスタートならトビラフォンCloud
●大規模運用での運用や海外展開を求めるならTramOneCloud
●安定した音質・通話を求めるならMOT/TEL
●営業やコールセンターでの利用にはMiiTel
●BCP対策の活用にはArcstar Smart PBX
クラウドPBXの特徴と導入のメリット
PBXとは「Private Branch Exchange」の略で、オフィス内に設置された電話交換機を指す。まずはクラウドPBXの概要について確認しよう。
クラウドPBXと旧来のシステムの違い
旧来のPBXは自社に専用ハードウェアを設置して電話回線と電話機を接続し、社内の内線通話料金を削減する仕組み。内線通話の料金は削減できるが、機器の設置や環境構築に大きな導入コストと手間がかかっていた。
反面、クラウドPBXはインターネットでサービスを提供する事業者のサーバを使って構築するため、自社で設備を用意する必要がない。それは、コストの削減・導入までの時間を短縮できるということでもある。新規でPBXを導入する際に、もっとも気軽でスピード感を持って利用できるのがクラウドPBXだといえるだろう。
コスト削減と業務効率化も推進できるクラウドPBX
クラウドPBXは導入障壁が低いことだけがメリットではない。導入後もメンテナンスはベンダーが担うため、担当者の負担が軽く、人的コストの削減と業務効率化を推進することができる。
以下の記事ではクラウドPBXを導入することのメリット・デメリットについて詳しく解説している。ぜひ一読してほしい。
ビジネスフォン・クラウドPBXの導入のメリット・デメリット- オフィスのミカタ
国内シェアが高い主要クラウドPBX5選
リモートワークなど、多様な働き方を進めていくためには欠かせないクラウドP BXの中から、多くの企業で導入実績のある主要サービスを紹介していこう。
主要クラウドPBXの中から厳選した5サービスを比較して紹介する。
MOT/TELの特長
業界最安級のMOT/TEL(モッテル)。ネットFAXも使えるため、FAXがネックになっている企業にとって有用なサービスとなっている。大企業や官公庁での採用実績も多く、信頼度の高さも折り紙付きだ。
https://www.mot-net.com/mottel
トビラフォンCloudの特長
「03番号」などの市外局番や「0120」からはじまるフリーダイヤルも電話番号の新規取得や引き継ぎも可能なトビラフォンCloud。従業員の持つ個々のスマートフォンを利用できるため、導入コストも抑えられるトビラフォンCloudはこれからクラウドPBXを導入する企業にうってつけだ。
https://tobilaphone.com/biz/cloud/
Arcstar Smart PBXの特長
NTTコミュニケーションズが提供するArcstar Smart PBXは通信会社の提供するサービスということもあり、セキュリティの高さが強み。外線サービスとの連携も容易であり、スマートフォンやPCなどマルチデバイスにも対応。ロケーションを問わず活用もできる信頼性の高いサービスだ。
https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/smartpbx.html
TramOneCloud(旧:UNIVOICE)の特長
Wi-Fi・4G・5Gなどすべての通信手段がデバイスフリーで利用可能なTramOneCloud。海外拠点でも同じデバイスを利用でき、グローバル展開している企業での利用も想定している。さらには、サポートチームが24時間365日の体制で受付対応をしており安心だ。
https://www.tramsystem.jp/pbxcloud/
MiiTelの特長
多機能で使いやすいUIが強みのクラウドPBXのMiiTel。IP電話によるPCでの電話業務の機能に加え、録音・文字起こし・音声解析などの機能が搭載されているだけではなく、SFAやCRMとの連携からコールセンター・営業現場などの業務効率化にも寄与できる。
https://miitel.com/jp/
用途別おすすめクラウドPBXサービス
ここからは用途別におすすめしたいクラウドPBXサービスを紹介する。
スモールスタートならトビラフォンCloud
初期費用がかからないことから、気軽にクラウドPBXへの移行がしやすいのが特徴。まずは一部門から導入を進めてみるなどのスモールスタートに利用するのもおすすめだ。
https://tobilaphone.com/biz/cloud/
大規模運用での運用や海外展開を求めるならTramOneCloud(旧:UNIVOICE)
上場企業での導入実績と24時間365日受付対応してくれるサポートチームが心強いTramOneCloud。複数拠点をつなげることにも対応していることから、大規模運用を想定している企業にとって最適なサービスとなるだろう。なお、海外拠点の現地回線の収容も可能なこともあり、グローバル企業におけるクラウドPBX導入にもおすすめだ。
https://www.tramsystem.jp/pbxcloud/
安定した音質・通話を求めるならMOT/TEL
一般的なクラウドPBXでは一箇所にデータセンターを設置するため、不安定になりがちだ。MOT/TELではリスク分散で日本全国にエリア専用データセンターを設置しているため、安定した通話が可能だ。
https://www.mot-net.com/mottel
営業やコールセンターでの利用にはMiiTel
すべての会話を自動録音し・文字起こしができ、リモート環境でもカスタマーとの会話をフィードバックできる機能を有することから、営業やコールセンターでの利用にぴったりなMiiTel。もちろん指定した順番でオペレーターを呼び出すまでの間、音声を流すキューイングの対応も可能だ。
https://miitel.com/jp/
BCP対策の活用にはArcstar Smart PBX
緊急事態時に事業継続するための手立てを決める計画をBCP対策といい、インフラ企業などでは欠かせない。Arcstar Smart PBXは、問い合わせセンターの人員増減にも柔軟に対応できるため、BCP対策でも有用だ。
https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/smartpbx.html
クラウドPBXサービスの選び方
こちらでは、クラウドPBXサービスを比較・検討する上で確認すべきポイントついていくつか紹介する。
なお、以下の記事ではクラウドPBXのサービスの選び方についてより詳しく解説している。ぜひ一読してほしい。
クラウドPBXの保留転送や電話会議も可能なサービス・ツールの選び方- オフィスのミカタ
通話品質・音質を確認する
クラウドPBXの通話品質・音質はインターネット環境に依存する。そのため、利用するクラウドPBXや利用する環境によっては、通話品質、音質が安定しない場合がある。もちろんインターネット回線の環境を改善することで対応することも可能であるが、サービス自体の通話品質・音質への取り組みは事前に確認をしておきたいポイントの一つだ。
企業規模に合った料金設定か確認する
クラウドPBXは初期費用が抑えられる代わりに、月額料金がかかるタイプのサービスがほとんどだ。月額料金は、主に社員数に応じて課金されるタイプと、社員数が増えても料金が変わらない回線数に応じて課金されるタイプがあり、電話業務量の形態と量に応じて、比較検討するべきだろう。なお、社員数が少なく、外出中の通話も多用しないようなビジネスや企業の場合には従来の電話回線を利用するコストとの比較検討も視野に入れよう。
自社で使いたい電話番号が利用可能か確認する
クラウドPBXはサービスによって利用可能な電話番号に違いがあるにせよ、多くのベンダーで提供される電話番号の設定で困ることは少ないと考えられるが、念のため以下のような観点を事前に確認しておくとよいだろう。
【自社で使いたい番号を設定できるかどうか】
・市外局番の選択肢は多いかどうか
・会社で使用中の電話番号を引き継いで利用できるかどうか
・フリーダイヤル回線(0120)の番号を使うことはできるかどうか
セキュリティ対策は十分か
インターネット回線で受発信を行うクラウドPBXはビジネスフォンとは異なり、ネットワーク攻撃などセキュリティ対策が必要不可欠だ。ファイアウォールや通信の暗号化などサービス自体のセキュリティ対策に加え、ベンダーがISMS認証やプライバシーマーク認定企業かどうかなど、自社のセキュリティ要件に適しているかどうか確認をしよう。
なお、実際に提供ベンダーごとにクラウドPBXのサービスの特徴は異なる。これまで紹介した選び方のポイントを参考に、どのようなサービスがあるのかを確認することで、利用イメージや導入のメリットもつきやすくなる。
以下の記事ではクラウドPBXのおすすめサービスを主要ベンダーや用途別に詳しく紹介しているため、ぜひ一読して欲しい。
主要クラウドPBXサービスを徹底比較|企業規模・用途別におすすめサービスを紹介
クラウドPBXの製品比較。資料を一括ダウンロード
クラウドPBXサービスは他のクラウドサービスとの連携により、更なる業務効率化を進めることができるツールだ。ぜひ導入を検討し、限られた経営資源を有効に使えるようにしてほしい。
なお、以下 のページから、クラウドPBXのサービス資料の一括請求が可能となっている。ぜひこの機会に、自社にあったツールを活用したビジネス用電話回線の整備を行ってほしい。