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2021年度版タレントマネジメントサービスを徹底比較|おすすめの主要8製品を紹介

2021.08.20

リモートワークやテレワークが浸透するに従って、問題になるのが人事管理の問題だ。対面での仕事が減ることで社員の適性が見えにくくなり、人員配置の難しさが表面化している。そこで取り入れたいのが個人の適性や素質を生かし、戦略的に人材の配置や育成を行う「タレントマネジメント」という手法だ。欧米では一般化した人事管理の方法で、日本でも採用する企業が増えている。
また導入が決定してからも、導入までの流れ、どんなツールが最適かなど、悩みが山積しているケースが非常に多い。そこで今回はおすすめしたいツールとともに自社に最適なツール選びの方法を紹介する。

タレントマネジメントの目的とメリット

タレントマネジメントの目的とメリット

タレントマネジメントの最大の目的は、「自社の売上・利益のアップ」「事業の拡大」だ。そのためには適材適所に人材を配置して、個々の能力を最大限発揮するためのデータ活用が重要になる。ここでは、データの活用方法から導入することのメリットを解説していく。

データを活用した計画的な人材戦略の展開方法
まずは、一般的なデータの運用方法について紹介をする。

▼ データ収集 ▼
まずは個々のデータ収集からスタート。経歴、配属など基本的な情報から保有しているスキル、現場での評価などのデータを集約しよう。収集したデータはエクセルなどにまとめるか、タレントマネジメントシステムを利用するのがよいだろう。

▼ データ分析 ▼
収集して一元化したデータを基に分析を行うことが次のステップとなる。人事評価にはどうしても主観的な目線が入りがちだが、客観的に評価する仕組みを構築することが大切なポイントだ。

▼ 施策実施 ▼
データの分析が完了したら、分析結果を人材育成や採用計画に活用していく方向に舵を取る。必要なスキルを習得するための研修を実施したり、自社が求める人材像に合わせた人を採用したり、さまざまな人事管理に活用することができる。

また、従業員の能力に合った人材配置も施策の一つ。従業員がやりがいを持って働けるよう改善するのも会社の務めだ。

▼ データ更新 ▼
一度データを収集したからといって安心してはいけない。従業員のスキルも会社の状況も常に変化している。定期的にデータを更新して、変化に応じた人事管理をしていくことが求められる。

▼ 施策見直し ▼
データ更新と合わせて、定期的に施策の見直しも行おう。PDCAを回しながら適切な研修や人事異動を行うことで、社内が活性化しより良い方向へ進むようにしよう。

タレントマネジメントは一度データを収集して施策を実施したからといって終わりではない。状況は刻々と変化していくので、定期的にデータ更新・施策見直しを繰り返して、柔軟に施策を講じよう。

定量的なエビデンスベースによる適正な人材評価
タレントマネジメントは、エビデンスに基づいた定量的な人事評価が可能なため、適正な評価を下すことができる。

「結果を出せばしっかりと評価してもらえる」というのは、従業員の仕事へのモチベーションのアップにもつながるだろう。

人事部門における生産性・業務効率化
従業員データを一元管理することで各従業員の課題や目標が可視化されるため、人事の業務の効率化を促すことができる。定量化により半自動で人事評価ができ、公平性も確保できるのも大きなメリットだ。

タレントマネジメントサービスの選定ポイント

昨今、注目を集めているタレントマネジメント。多様なサービスがある中でどう選定すれば良いのかお悩みの方も多いだろう。ここでは、選定のポイントを7つご紹介しよう。

自社の人材課題にアプローチできる機能があるか
タレントマネジメントシステムは、採用/配置/育成/評価といった人事業務に広く関わってくる。

ここで、タレントマネジメントシステムの主な機能を紹介しておこう。

● スキル・プロフィール検索
人材データベースとして、従業員個々のスキルやプロフィールを登録・検索できる機能
● レポート・分析
勤続年数や所有する資格、評価などさまざまな軸で集計・グラフ化できる機能
● コンピテンシー管理
コンピテンシー(高い業績につながる行動特性)の項目を設定することで、従業員ごとの評価・育成に活用できる機能
● 後継者管理
重要ポストの後継者候補を選抜し、計画的な後継者育成を促進する機能
● 育成計画
個々の育成計画を立てたり、研修を割り当てたりできる機能
● 目標管理
目標管理シートの記録・管理ができ、評価・振り返りまでの一連の流れが行える機能

タレントマネジメントシステムの選定の際には、自社にどのような課題があり、どうシステムを活用していくのか、事前に要件をまとめておく必要があるだろう。

セキュリティーレベルが十分か
タレントマネジメントシステムでは従業員の個人情報を扱うため、セキュリティーレベルが十分かどうかのチェックが必要だ。社外漏洩対策だけでなく、社内のアクセス権限設定も重要になる。特にマイナンバーの管理機能がある場合には注意しよう。

運用する社員にとって使いやすいか
タレントマネジメントシステムは多機能なものが多いため、ユーザビリティのチェックも欠かせない。人事の目線だけでなく、目標を入力する社員や評価をする管理職などにとっても使いやすいか確認しよう。

使い勝手が悪いとなれば、せっかくのシステムも十分に使いこなせず浸透しない可能性も出てくる。無料お試しなどを活用して実際に使ってみるのが一番だ。

コンサルティングなど設計のサポートを受けられるか
システムさえ導入すればタレントマネジメントが実現するというものではなくものではなく、いかに活用し戦略人事につなげるかが最も大事なポイントだ。そのため、導入支援のコンサルティングなど、ソフト面でのサポートが充実しているサービスをおすすめする。

自社の事業規模に適しているか
多くのシステムと同様に、タレントマネジメントシステムも事業規模によって合うもの合わないものが出てくる。例えば、大企業であれば複雑な組織体制にも対応できるシステムが必要になる。一方で、小規模企業であれば複雑な設定は必要なくシンプルなものの方が使いやすいだろう。また海外拠点などでも利用する場合には多言語対応も必要だ。

システムの柔軟性や拡張性はあるか
働き方を含め、事業を取り巻く環境変化の激しい今の時代には、一つのシステム選びにおいても、いかに管理の手間をおさえながら、柔軟性や拡張性を確保していくかが求められる。
人事給与システムなどの基幹システムや、コミュニケーションツール、グループウェア、その他利用中のシステムとの連携ができるかも確認しておきたいポイントだ。

自社にとって費用対効果は高いか
各サービスを比較する際に、単純に料金だけを並べても意味がない。タレントマネジメントシステムは人事戦略という企業の根幹に直結するため、どのような価値を得られるのかコストパフォーマンスをベースに選ぶ方法が良いだろう。
そのためにも「自社が求めたい効果」を明確にしていくことが重要だ。

主要おすすめタレントマネジメントサービス8製品比較

主要おすすめタレントマネジメントサービス8製品比較

ここからはおすすめのタレントマネジメントサービスを8つご紹介しよう。

❖ HRBrain
タレントマネジメントだけでなく、人事評価管理や人事制度構築までワンパッケージで対応できるHRBrain。データドリブンな人事と自走型組織の実現へと導く。業種業態を問わず、ベンチャーから大企業まで幅広く導入されている。
(株式会社HRBrain「HRBrain」の資料はこちら

❖ タレントパレット
マーケティング思考を取り入れ、「科学的」人事を実現するタレントパレット。エンゲージメント分析や離職防止分析、労務負荷分析など、多角的なデータ分析が行える点も魅力。またサンクスポイントや研修管理など幅広い機能を網羅している。
(株式会社プラスアルファ・コンサルティング「タレントパレット」の資料はこちら

❖ カオナビ
システムだけでなくノウハウも同時に提供できることを最大の強みとするカオナビ。
システムとしては、カスタム自由なデータベースと、マニュアル不要の使いやすいユーザー画面、セキュアなアクセス管理設定が特徴だ。
(株式会社カオナビ「カオナビ」の資料はこちら

❖ HRMOS
人材サービスの大手、ビズリーチが提供する人材管理クラウド「HRMOS(ハーモス)」。社員管理や人事評価、1on1支援機能を搭載しており、従業員の生産性向上を支援する。グッドデザイン賞を受賞したユーザビリティの高さも魅力だ。
(株式会社ビズリーチ「HRMOS」の資料はこちら

❖ jinjer人事
シリーズ全体で約13,000社に導入されているjinjer。勤怠管理や給与計算などもシリーズ内で連携できる拡張性の高さが特徴。機能は比較的シンプルで、まずはペーパーレス化を図りたい企業や人事業務の効率化を図りたい企業に適したシステムとなっている。
(株式会社ネオキャリア「jinjer人事」の資料はこちら

❖ HITO-Talent
パーソルが提供する「HITO-Talent」は、柔軟な設計と充実したサポートで大企業に選ばれているタレントマネジメントシステム。人材総合サービスを提供する会社だけに、配置や育成に関する機能が充実している点が特徴的だ。
(株式会社パーソル総合研究所「HITO-Talent」の資料はこちら

❖ あしたのクラウドHR
3,500社の導入実績を誇る「あしたのクラウドHR」。社員データベースや目標管理だけでなく、評価・査定・給与確定まで一元管理できる点が特徴。さらに、人事評価制度の構築支援や運用支援も行えるなどサポート体制も充実している。
(株式会社あしたのチーム「あしたのクラウドHR」の資料はこちら

❖ SmartCompany
20年の販売実績を持つ、高機能人事システムの「SmartCompany」。人事情報、タレント分析、目標管理、スキル管理、サーベイ、360°評価など、機能単位で導入・拡張できるため「使いこなせない」という心配がなく、費用対効果を上げやすい点が特徴だ。
(株式会社日進サイエンティア「SmartCompany」の資料はこちら

タレントマネジメントサービス導入の注意点

最後に、効果的にタレントマネジメントサービスを導入するために注意しておきたいポイントを2つ紹介しよう。

タレントマネジメントの活用・導入の目的を明確にしているか
注意点の1つ目は、活用・導入の目的を明確にしているかだ。タレントマネジメントサービスは広い業務範囲をカバーするため、選び出すと「あれもこれも」となりやすい。しかし重要なのは、人事戦略の実現に向けていかに自社の課題をクリアしていくかに集中すること。
そのために必要な機能は何か、費用はどこまでなら適正かを見極めよう。

人事だけではなく現場の意見もヒアリングできているか
注意点の2つ目は現場の意見も要件定義に含めることができているかというポイントだ。各部署・各現場で感じている人事課題が同一とは限らない。育成、配置、評価、目標管理などどの部分に課題を感じ、どう改善していきたいのかを事前に把握した上でなければ、効果的な導入とはならないだろう。

まとめ

働き方改革しかり、生産性の向上が求められる中で、タレントマネジメントは昨今大きな注目を浴びている。人事課題は経営の根本に関わるため、ツール選びやベンダー選びに慎重になる企業も多いだろう。
タレントマネジメントのツールは特徴も機能も各社さまざまだが、大切な観点は自社が求める成果に集中して選定をすることである。
現場で使いこなせるかという観点も、加味しながら導入を検討しよう。
初めて導入される方は活用イメージも湧きにくいため、まずは無料トライアルや無料相談に申し込むことをおすすめする。

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