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収支管理とは?進め方やポイント、おすすめのツール5選を紹介

2022.12.01
オフィスのミカタ編集部

会社の「収支管理」とは、収入と支出を把握し適切に管理すること。収入に対する支出の割合がわかれば、効果的な経営戦略を立てられるため、企業にとって収支管理は重要なものと言えるだろう。本記事では、収支管理の概要やメリット、その進め方やポイントを紹介する。収支管理の効率化につながる、おすすめのクラウド型収支管理ツールも紹介するため、参考にして欲しい。

目次

●収支管理とは
●収支管理を行うメリット
●収支管理の進め方やポイント
●クラウド型収支管理ツールのおすすめ5選
●まとめ

収支管理とは

収支管理とは、収入と支出を把握し管理することだ。一般的に収支管理は、プロジェクトごとに収支を管理する「プロジェクト収支管理」のことを指す。プロジェクトごとに収入と支出を細かく把握し管理できれば、収支バランスに応じてコスト削減や追加投資を行うといった適切な経営判断が行える

管理する項目
企業における収支管理は、主に「売上」「予算」「原価」という3つの項目を管理する。具体的な内容は以下の通りだ。

・売上管理 :商品・サービス名とその単価や販売数量、時期などを管理すること。このデータを活用し、過去の売上を基にした今期の売上予測を立てる
・予算管理:売上予測をもとに、売上達成に到達するまでの予算を設定すること。会社の業績によっては、売上目標は例年より高いが予算は例年並みで設定されるケースがある。そのような場合は、どのようにして例年以上の売上を得るのかを検討する必要がある
・原価管理:原価には、他社から仕入れた商品や材料である「仕入原価」と、仕入れた製品を加工するのにかかる「製造原価」の2つがある。この中には、運搬費や人件費といった商品やサービスを提供するまでにかかるコストも含まれる

収支管理の主な目的は、商品やサービスについて適正な利益が確保されているかを確認することだ。

収支管理の重要性
収支管理が適切に行われていないと、会社が存続できなくなるリスクがある。例えば、人材や設備などにお金をかけすぎている場合は、支出が収入を上回り、赤字になることもあるだろう。利益が出ているのに関わらず支出が多い場合は、会社にお金が残らない「黒字倒産」に追い込まれるケースもある。

そういった企業のリスクを防止するためには、収入に対する支出の割合をしっかり把握し、お金の流れを改善することが重要だ。収支管理を適切に行えば、赤字が解消できるほか、黒字を継続した上でさらに利益を上げることも可能となるだろう。

関連記事:『資金繰り・業績改善のために収支管理・支出管理を手間なくミスなく行う手法をしっかりと解説』

収支管理を行うメリット

収支管理を行うメリットは、企業の利益向上が期待できる点だ。売上目標に対してどのくらいの予算が組まれているのか、原価はどの程度かかっているのかを把握することで、無駄なコストを把握したりコストダウンのための対策を講じたりできる。例えば、原価を下げるため、商品を安く仕入れられる仕入先を探すといった対策にもつながるだろう。

また、プロジェクトで商品やサービスの収支を共有することで、メンバーが利益向上のために進んで取り組むようになるというメリットもある。

収支管理の進め方やポイント

収支管理は、どのように進めていけばよいのだろうか。ここからは、収支管理の進め方とポイントについて紹介する。

「PDCAサイクル」を回す
収支管理の進め方の一つは、「PDCAサイクル」を回すことだ。PDCAとは、「Plan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Action(修正)」の頭文字を取った言葉のことで、「計画・実行・検証・修正」の順で、継続的に業務改善していく管理手法のこと。PDCAサイクルを実行する際は、中間目標を設定し目標が達成できない場合は改善策を講じる「KPI(重要業績評価指標)」を策定するのがポイントだ。

例えば、「A案件の利益は〇〇円を目標とする」など、具体的な中間目標を設定するとよいだろう。最終的な目標のためにその過程ごとの目標を設定し、改善を加えることが効果的となる。さらに、そのサイクルを定着させるため、収支管理の運用ルールを決めておくことも大切だ。あらかじめ「帳票のフォーマットはどうするのか」といったルールを決めておくことで、指標を適切に比較することができるだろう。

収支管理ツールを活用する
収支管理は手書きやエクセルを使い管理するケースがある。しかし、これらを使っての管理には手間や時間がかかるため、管理が難しいと感じることもあるだろう。そのような場合、売上・仕入れ・経費などの管理を効率的に行える、収支管理ツールを活用するのがおすすめだ。例えば、集計や分析できる機能を使い、月ごとの売上を集計したり、目標達成率を確認したりすることができる。

収支管理ツールには、「インストール型」と「クラウド型」の2種類の導入形態がある。インストール型は、パソコンにインストールして使用するものだが、近年は、クラウド上に情報を保管しておけるクラウド型を導入する企業が増えている。クラウド型は、インターネット環境さえあればいつでもどこでも利用できるほか、会社のパソコンからだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使って出先からでも利用できるため便利だ。

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クラウド型収支管理ツールのおすすめ5選

先述の通り、収支管理の効率化には、クラウド型の収支管理ツールを活用するのが効果的だ。ここからは、おすすめのクラウド型収支管理ツールを5社紹介する。ツールごとに特徴や機能は異なるため、自社に必要な機能などを考慮し、選択するとよいだろう。

楽楽販売|株式会社ラクス
「楽々販売」は、導入実績2,500社以上を誇るクラウド型の収支管理ツールだ。カスタマイズできるためあらゆる形態に柔軟に対応でき、案件だけではなく、プロジェクト・製品・現場ごとの収益管理にも対応している。ボタン一つで簡単に最新の収益を自動集計する機能や、利益率悪化を察知し、アラートメールを送信する機能などを備えており、事業全体の収益を見える化できる。収支管理だけでなく、購買管理などさまざまな業務を効率化できることも特徴だ。

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Smile Works|株式会社スマイルワークス
「Smile Works」は、プロジェクト別収支管理を主軸とし、バックオフィス業務を統合的に効率化させることができるクラウドERPシステムだ。プロジェクトごとに売上や仕入、経費などを管理でき、収益をリアルタイムに把握できる。ボタン一つで自動会計仕訳連動することができ、間接業務の生産性を向上させることが可能。多くの賞も受賞しているサービスだ。

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>ZAC|株式会社オロ
プロジェクト収支管理が強みの、クラウド型ERP(基幹業務システム)である「ZAC」。クリエイティブ・コンサル業などプロフェッショナル・サービス業に特化しており、850を超える導入実績のあるサービスだ。案件・プロジェクトの収支に関する当初予定・進捗中の着地見込・終了後の最終結果をモニタリング可能で、プロジェクト収支の予実対比を実現できる。プロジェクトデータと会計データの連携やプロジェクト単位で正確に損益把握ができる点も特徴だ。

公式HP:『ZAC』

プロカン|株式会社シービーティー
「プロカン」は、プロジェクト収支の電帳法対策に有効なクラウド型基幹業務システムだ。操作しやすいUIのため、スムーズに収支管理が行える。各種稟議書はクラウド上で決済できるため、承認ワークフローも簡単。間接業務の自動化により、業務の効率化が期待できる。3アカウント5,000円/月~とリーズナブルに導入できるため、検討してみてはいかがだろうか。

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残高管理表クラウド|iparrtners株式会社
「残高管理表クラウド」は、管理表の作成業務が効率化できるツール。面倒な入力業務を75%削減可能で、誰でも簡単に管理表が作成できる。クラウド上にまとめて情報が保管されているため、最新の残高管理表をすぐに確認可能。ミスが発見しやすいチェック画面で、入力漏れや重複入力などを簡単に確認できるため便利だ。

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まとめ

収支管理を適切に行えば、収入と支出の割合を細かく分析できる。収支バランスに応じてコスト削減や追加投資などの経営戦略を立てられるため、企業の利益向上につながるほか、倒産といったリスクを抑えることが可能だ。

収支管理は、「PDCAサイクル」を回したり、「収支管理ツール」を活用したりすると、効果的に運用できる。おすすめのクラウド型収支管理ツール5社についても参考にしていただき、自社の収支管理に役立てて欲しい。

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