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1on1ミーティングにはどのような課題や効果があるのか人事担当者に聞いた「1on1ミーティング導入の実態調査」分析結果を発表

2022.04.26

企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都品川区 代表取締役社長:山﨑 淳)は、2022年1月に全国主要都市圏の企業にて人事系業務を担当する正社員936 名に対し、「1on1ミーティング導入の実態調査」を実施し、「1on1ミーティング導入の目的」や「1on1ミーティングの導入効果」など、調査結果から見える実態について公表した。

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1on1ミーティングを導入している企業は約7割

1on1ミーティングを導入している企業は約7割

1on1ミーティングの施策としての導入率について尋ねたところ、従業員規模3,000名以上の企業では75.7%、700~2,999名企業では69.9%、100~699名企業では57.7%となり、全体では7割近くの企業が、1on1ミーティングを施策として導入しているという結果となった。

導入している企業の内、約6割が「3年以内に導入」

導入している企業の内、約6割が「3年以内に導入」

導入時期について尋ねたところ、60.5%が「3年以内に導入した」と回答した。2020年からのコロナ禍の影響でリモートワークが一気に進展し、部下と話す機会を意図的につくる必要性が感じられたことも、導入が進んだ要因の一つだと考えられる。

導入の目的は社員の自律促進が最多で約5割

導入の目的は社員の自律促進が最多で約5割

1on1ミーティング導入の目的について、施策の狙いが多岐に渡る事例も少なくないため、重要な上位3つに絞って回答してもらった。その結果、1位は「社員の主体性・自律性の向上」で52.5%、2位は「自律的キャリア形成の支援」で41.5%となった。

6割以上の企業で「上司と部下のコミュニケーションの機会が増えた」

6割以上の企業で「上司と部下のコミュニケーションの機会が増えた」

1on1ミーティングの効果について尋ねたところ、60.1%が「上司と部下のコミュニケーションの機会が増えた」、46.5%が「部下コンディションの把握ができている」40.2%が「上司と部下が本音で話せる関係になっている」と回答した。

「上司と部下の関係性が良くなった」が約4割

「上司と部下の関係性が良くなった」が約4割

職場・組織にどのような変化が出ているかを尋ねたところ、「上司と部下の関係性が良くなった」が40.9%、「部下のモチベーションが上がった」が36.4%となった。

導入後の課題は上司の負荷と面談スキル向上

導入後の課題は上司の負荷と面談スキル向上

現時点での課題を尋ねたところ、「上司の面談スキルの不足」が47.2%、「上司負荷の高まり」が44.6%だった。

まとめ

1on1ミーティングの実施は、目的ではなく、あくまで手段である。1on1ミーティングを導入した本来の目的に常に立ち戻り、その目的に照らして、運用できているかを検証することが、今後も求められていくのではないだろうか。