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Ivanti、従業員のデジタル体験に関するレポートを発表

2022.07.22

Ivanti(本社:米国ユタ州ソルトレイクシティ、CEO:Jeff Abbott)は、「従業員のデジタル体験(DEX: Digital Employee Experience)」の調査結果を発表した。

経営幹部、IT担当者、従業員の間で考え方の相違

働き方の未来とハイブリッドワークの文化を実現するためのテクノロジーの役割に関しては、経営幹部、IT担当者、従業員の間で考え方の相違があることが明らかになった。オフィスのみで働くことを希望しているナレッジワーカーは、わずか13%であるにも関わらず、経営幹部の56%は、依然として「従業員が生産的に働くためにはオフィスにいる必要がある」と感じている。一方、経営幹部の74%は、「新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、生産性が向上した」と回答している。

世界的に経営幹部の最優先事項は従業員の生産性である一方で、職場文化や従業員満足度の優先順位は下位に位置している。 さらに、経営幹部の62%は、「従業員体験よりも収益性を優先している」ことを認めている。 従業員体験が経営陣の優先事項から下位の位置にとどまっている中、IT部門でも同様に従業員体験優先順位は下がり続け、「新しいツールを選択する際にエンドユーザー体験を最優先事項」と考えるITリーダーはわずか21%にとどまっている。

ハイブリッドワークの課題

イノベーションがハイブリッドワークの広がりの原動力であることは間違いないが、多くの企業が依然として課題を抱えている。 オフィスワーカーが回答した最も大きな課題には、「多すぎる電子メールやチャットメッセージ(28%)」、「同僚とのつながりの欠如(27%)」などが挙げられる。 一方ですべてのグループが「ハイブリッドワークになって生産性が向上した」と回答しており、生産性に影響を与えるのは働く場所ではなく、テクノロジー体験が重要であるという事実が浮き彫りになっている。

ハイブリッドワーカーが使用するデバイスやネットワークの多様化により、IT部門が管理する必要のあるIT資産は大幅に増加している。しかし、「ネットワークにアクセスしようとするすべてのデバイスを完全に可視化できている」と回答したのは、わずか47%にすぎない。今日のIT部門の責任者が直面している最大の課題の1つは、堅牢なセキュリティを維持しながら、シームレスなエンドユーザー体験を実現することだ。 この課題は、セキュリティ対策を回避するよう上層部から圧力がかかるとより複雑になる。これについて、本レポートでは、経営幹部の49%が、過去1年間に1件以上セキュリティ対策の回避を要求したことがあることが報告されている。

まとめ

IT部門は経営陣と緊密に連携して共通の目標を達成することで、従業員の生産性から社員の定着に至るまで、より大きなビジネス成果に向けて企業を牽引することができるだろう。